水流渓人「hot-news」
 
2007年11月14日 「比叡1峰/奥の細道ルート〜北面Cフェース右ルート/水曜登攀隊」宮崎県

 
  

比叡の片内地区に、「麓屋」なる別荘を構えるのは、所属山の会の有志達・・・。
そして、この比叡・鉾をベースに、宮崎の岩場を全国に広めた「鹿川庵」は、あまりにも有名である。
岩登りの精鋭達が集う「鹿川庵」のメンバーでもあ
り、交流も深くなっている「麓屋」でもある。
そんな交流の中で、私に伝わる情報もあり、とても有難い。
「あの北面Cフェース左方カンテの奥に、右ルートが出来たみたいですよ!」
「北面だから、寒くなる前に行きましょうか?」
「じゃ、アプローチには奥の細道ルートを登りましょう!」

 

なんともポカポカな比叡だなぁ〜!

 
 

 10月の水曜登攀隊は、「天空への階段ルート」・「比叡の果てルート」・「2峰正面壁ルート」・「ハングの果てに見た夢は・右ルート」を登った。実に気迫あるクライミングだと感じている。腰を痛めている小松の親分だが、意識は高く、しかも安定したクライミングぶりである。私も、少しは上達したフォローを見せたいが、チョンボ技術だけは上達しており、こだわりのない登攀を持続している(^-^;)。
 11月に入り、3日は新車デリカD:5の納車・・・。まぁ、所詮車は道具とは云え、よそ目に見られた私はこだわりのある人種なのだろう・・・。「やっぱり、デリカにされましたか!」と言われる。4WDにこだわりがある訳ではないのだが、遊びの中に・・・家族構成に・・・と、道具である車の選択肢を用いれば、「デリカ」が残るだけである。まぁ・・・新車である必要も無かったが、以前のスペースギアは24万キロも走ってくれた実績も大いに評価出来、なんとも【三菱】というブランドが私にしっくり行くのも学生の頃からの親しみであるからだ!大口を叩いても仕方ないのは、銀行さんのお世話無しには購入できない事だなぁ〜(*.*~~
 11月7日は、前日前夜の降雨に中止した比叡行きだが、歩きたくて「紅葉の矢岳・竜王山」へと出かけた。岩登りばかりだと、たまのハイキングがリフレッシュにいい(^v^)!本当に静かで、落ち着いた時間を過ごす事が出来た。

 
  
ヒヒヒッ!D:5が初めてこの駐車場に止まった。 奥の細道をアプローチ?に使う。
 
 

2ピッチ目のカチホールド5級
あぁ〜!青空がいいねぇ〜!ポカポカだよ!!

 

【奥の細道ルート】

          1P 25m Y  核心の1手!今日も、フォローでもA0になりガックリ(;^_^A 
          2P 45m X  カチホールド拾いが45mも続く!これぞスラブ (^_^)ってな感じだぜ・・・!!
          3P 40m W  細道をホイホイと登れば、鼻歌まじりのピン2本かな??
          4P 45m V  たやすいと言えど、45mノーピンは落ちるわけにはいかぬのだぁ(^=^; 
          5P 45m W  フリクションの効くスラブ!そして下降路へ

 
奥の細くなった所を行く!3P 4Pは、45mノーピン

 格好良く「奥の細道ルート」をアプローチに!なんて言っているが、緊張感は持続させている水曜登攀隊でもある。厳しいルートに挑戦し続ける秋は、去年もそう!「大崩・小積ダキ中央稜ルート」という目標を持ち、挑戦した。しかし、今年は目標無く厳しさに挑んでいるが、よく考えれば、どのルートも挑戦に値する手ごわいルートばかりだと思う。そして、今日、5Pをアプローチに使い4Pある初見ルートにチャレンジする。

 
 

そして、開拓されたばかりの「北面・Cフェース右ルート」へ・・・そこは、冬。

一旦、登山道を途中まで下山し基部を目指す。 気迫あるルートが、目の前に現れた!
   
 

見上げると、思わず息を呑む1P/30m/Y・A1。
A0で、グングン登っていく小松の親分・・・、そしてA1だらけの水流ちゃん(^^;)
しかし、疲れ知らずの水曜登攀隊でもある。

 
  
2P/25m/Y・A0も凄いぞ! 紅葉だもんな!

3P/30m/Y-・A0・・・ここえ来て、ルート図もない初見挑戦の失態である。
全4P?3P?・・・判らぬまま、小松の親分は3Pと思い込んでいた。
気がつけば、ロープ残量が無い。早めに気づかぬ私もアホだ!

 
 
カムで支点を作り確保していた。 最終ピッチ、ルートミスでCピークへ
 
 

 千畳敷にて・・・2007年11月14日の水曜登攀隊である。

 
 

 北面、Cフェース・右ルート・・・。ルート図も、グーレドも、知らぬまま登った。翌日、師匠に聞いて最終ピッチを間違えていた事が判った。4P/25m/X+・・・だそうだ。しかし、その挑戦に、大きなこだわりは感じなかった。所詮、1P、2P、3Pですら、長さもグレードも考えずに登ったのだから・・・。でも、上へ私達は行った。そして、交わした言葉は「厳しい!」「いいルートですね!」だった。それがすべてだと思っている。私達は、岩を旅するために来ている。まだ知り得ぬ初めてのルートに思いを馳せ、そして、その時を楽しんでいる。グレードや数字を登りに来ているのでは無いと言う事だヽ(*^^*)ノ
 素晴らしいルートを登れて嬉しい!感想はそれだけだ。しかも、奥の細道ルートを5P登ってのこのルートである。(^0_0^) そして、初見での挑戦というのは、水曜登攀隊の根底ある大切な部分だしねヽ(^。^)丿

 
 
 

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