水流渓人「hot-news」

2010年3月17日 「笠松山と本谷山の稜線を歩く」

祖母傾縦走を尺取虫方式で、チクチク歩く!

 

 「前障子--大障子--祖母山--障子岳--古祖母山--本谷山--笠松山--傾山」の縦走へ思いを馳せてきた。2泊3日の休みが取り難く、あっても山に費やす事が出来ない。まぁ、現在そこまで費やすほど山にのめり込んでもないのだろう・・・。でも、この縦走に大きな憧れがある。(赤字未踏)
 
黒金尾根からの祖母三つ坊主からの傾は、 なんとも手強いコースだった。そして、恐れているのが「前障子〜大障子〜宮原」である。手強3部作?・・・のこれらは、案外日帰りのほうが大変だと思 う・・・。いやいや、歩いても無いのに意見を述べるのは愚かだ!季節や状況や、たくさんの要因が重なり合うのが自然相手の遊びだ。「謙虚にあれ!」それが 今後へ繋ぐ事のできる自己調整ではないか!

 
 
見立から黒仁田林道へ 駐車位置を振り返る
   
  

登山口から35分で九折越へ到着。この広場からの傾山は圧巻だ!

 
 
霜柱の立つ斜面越しに「九折小屋」 縦走路は足が埋まるほどのフカフカ落ち葉
 
  
もうすぐ、新緑の季節を迎える! 冬枯れの明るい尾根道
 
 

 「笠松東展望台」から傾山と縦走路。右奥には夏木山。

 
 

名残?のマンサクを見ることが出来た。もうすぐ、彩るアケボノツツジの時期がやって来る!

 
 
ニセ山頂と表示された標識にて 三角点の立つ本当?の「笠松山」眺望がいい!
 
 

ゆるやかな、ホッとする景観の本谷山への稜線だ!
 
 
トクビ展望台 本谷山山頂。昼食とした・・・
 
 

  自宅から日之影経由で、黒仁田林道へとやってきた。車を走らせる時間もそうだが、テクテク歩く間も言葉を発せず、ひたすら頭の中で「考えている」「自問し ている」事が多い。本当は、自然や景色や登山や、そういう域に思考まで没頭する方が「らしい」気もするが、以外の事ばかりを私は考えている。そして、別に それに対する答えはない。無くていいのだが・・・。
 ある方の通夜ミサに参列した。その方の息子さんは司祭である。司祭は、自分の母親の通夜ミサを行った。その説教の中で、司祭は「先は誰にも判らない。」という話をされた。
「1秒先、1時間先、1日先・・・。それは、どんな人にも判らない。判らないという事に関して皆同じです。いろいろな境遇や、さまざまな生き方はあるが、『先は判らない』ということに関しては誰も同じです。」
そうだよな!人は過去も未来も生きられず、今しか生きられない。贅沢で裕福な今を生きている人はいるだろう・・・。辛い今を生きている人もいるだろ う・・・。たくさんの今はある。でもどの人でもそれが同じ「先」だかは判らない。じゃ、自分の今はどうなんだ?と、一歩一歩を進めながら、ホッと雄大な景 色を眺めながら考えていた。そして、司祭はこう結ばれた。
「先が判らないという事は、皆同じです。判らない先を心配ばかりするより、どれだけ素晴らしい今を生きていくかが大切なんです。それこそが、自分自身にとって大切なんです。状況は違いますが、今の幸せを感じることの出来る人が一番幸せなんです。」

 
  

奥の傾山、そして宮崎県側の森。今度は谷を詰めあがってみよう!

 
 
おっ、九折小屋が見えた! 駐車位置へ下山。
 

  冬枯れ・・・というより、春の登山道を歩くのは、とてもワクワクした。これから広がるであろう新緑の山々の景色が想像出来たからだ。実際目に映る景色も素 晴らしいが、妄想にも近い・・・見えていないはずの新緑の景色が頭に広がるのだから、これ以上ワクワクすることはない。幸せな今に包まれ、期待を抱く先に 「幸せ」なものを想像出来るのだから有難い。シンプルに生きて行こう!と決めた今、その今をどう考えながらいたらいいのか?と悩んでいた。しかし、それは 考えて生きるのではなく、今の状況を受け入れながらいたら良いだけなのかも知れない。「こうあるべきだ!」で生きてきた?目標にしてきた?今までを捨て、 自分にとって「幸せ」な今を感じていればいいのじゃないかなぁ〜。何もかもを受け入れるには、もっと自身が強くなくてはならない事かも知れない。そして、 「強さ」とは何か?勘違いして生きてきたのかも知れない。

 
 

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自宅発6: 00--日之影道の駅7:50----黒仁田登山口発9:22----九折越9:58----ニセ笠松11:11----笠松山三角点11:22---- 本谷山12:20----昼食----下山12:50----九折越14:20----駐車位置15:00----時間規制----日之影温泉----帰 宅20:00

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