水流渓人「hot-news」

2008年6月4日 「雨の霧島・・・深山霧島探訪/夫婦登山」宮崎県

 

雨に、これだけ降られれば本望だぜ・・・!

 
  

 今年は、ママを連れて行こう!と決めていた。ママの仕事は土日が休みだから、わざわざ雨の降る水曜日を休んでくれての山行となった!(いや、決めていた水曜日に雨が降っただけかな?)まぁ、高千穂牧場付近は太陽が輝いていたのに、なんと高千穂河原は、風が吹き雨がザーザーなんだな!これが・・・。
 降る雨の中、車内で支度をすると、元気良く・・・とっても元気良く歩き始めた。一昨年去年と盛大な開花で、これでもか!と言うほどの花に包まれ、そしていい天気だったのを思い出す。そういう観点で見れば、以前を知っている私より、初めて行くママの好奇心としてはとても高く、連れて来て良かったと思う一日だった。

  
  
鳥居を過ぎると、園芸種?二色のツツジ 高千穂河原ビジターセンター前の鳥居を抜け
しばらくで、古宮址の斎場
 
  
ヤマボウシ・・・地面に生えているみたい キリシマテンナンショウ
   
   

 まず出迎えてくれるのが、ミヤマキリシマの花畑・・・雲が垂れ向こうまで見えない。
いやいや、結構咲いているではないか!雨の状況も、案外厳しさを増して良いもんだよ!

 
 
甘酸っぱいグミを頬張りながら・・・ キイチゴをたらふく食べた。すごく甘い!
少し、子供達へのお土産に・・・。
  
  
川になった登山道 これだけ降れば、笑うしかない!!
     
     
渡渉・・・、ザブザブである! いつも涸れ沢が滝となり・・・
     
     
ミヤマキリシマ見事な開花 水滴したたっても平気カメラ(ペンタックス/オプティオ)
     
     
白い花見っけ! 2色の花も見っけ!
  
 

 大幡山の南支尾根は、今年は違う場所での群落が素晴らしかった。去年の場所は、花芽の付きが悪かったのか、少し残念だったが、それは最盛期の年に遭遇しているからだけで、縦走路では見られない開花群落であることには違いない。多くの方達に紹介したい場所でもあるが、去年の「白いミヤマキリシマ盗掘」の報道記事が思い出されてならない。今年も、随所に盗掘?の掘られた場所を見た。もう、人間としての悲しさ意外はない。踏み跡の増えてきたこの尾根に、しばらくは訪れない方が良いのだろうか?
 雲でホワイトアウトした状況は、周囲の山や景色が確認できず、ママのリュックにぶら下げたおもちゃみたいなコンパスが頼りになった。少し曲がりくねった尾根を忠実に辿る以外なく、少しスリリングな徘徊となったが、地形図どおりに登山道に出くわした。

 
  
大幡山の稜線登山道上の標識が確認できた。 ドウダンツツジ
 
   
新燃岳の火口縁へ登り上がる マイズルソウ
 
 
新燃岳山頂 中岳山頂
 
 

 大幡山から、獅子戸-新燃-新湯の分岐へ下降する。「また、来た森を抜けて高千穂河原に帰る?それとも、新燃・中岳を通って帰る?」そう聞いたのは、行く手を阻むミヤマキリシマの群落を避けながら雲の中を徘徊している時だった。「新燃・中岳を行くほうがいいかな!」と、答えたママは、少し不安だったのだろうか?歩いた事のある方が気分的に楽に感じたのだろう・・・。火口縁の風はどうだろう?と、ふと思ったが、その方向へと進む。
 期待通り?ではないが、新燃岳の火口縁は、激しく吹きつける風・横殴りの雨であった。いつものコバルトブルーの火口湖はまったく見えず、それは中岳への木道を経て山頂からの下降路まで終始続く事となった。これだけ降れば笑うしかない!なんて、強気な感情はいつしか消え、冷える体と沈む気持ちの方が強かった・・・。でも、ママは意外にも辛そうでも嬉しそうにしてくれた。あまり行けない場所もそうだろうが、この厳しい状況でも歩ける体と経験と装備がある。そんな状況で、これだけ素晴らしい環境が周囲に存在するからだろうか?!私より軽い歩調で、高千穂河原を迎えた。

  
 

高千穂河原に到着!一気に現実に戻る瞬間である。特に霧島の登山・下山口はそんな気がする。

 
 
高千穂河原を下りると晴れていた!! 子供達を学校へ迎えに行く。
  
 

 朝、子供達を学校へ送り、その足で霧島を目指した。学校近くの交差点に、子供達の通学見守りをしていた、私が在学時からいる先生に会った。今は長男が国語を教わっていて、よく話を聞いてるよ!と仰られていた。「お前のお父さんとお母さんに会ったぞ!どこか行ったんか?」「はいっ、山登りに霧島に行きました。」「こんな雨の日にか?」「はいっ!」・・・中学で生徒会長をさせてもらっている長男が答えたそうだ!

 
  

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