水流渓人「hot-news」

2009年2月18日 「九折〜三ツ坊主〜傾山」同級生トリオで歩く

山を登るというより、ハードに歩くという感じだろうか・・・いや、実に心に沁みるコースだった。

 

 登り6時間、下り3時間を歩けるだろうか?大分側から祖母傾は、去年の黒金尾根からの祖母に続いて2度目である。高度差1200mを一気に登る・・・、それを意識してか?早く目覚めた。腹の調子まで悪い。判り易いと言えば判り易いが、同級生トリオの他2人を誘っておいて、私ゃぁ登れましぇん!調子悪いどぉぇ〜す!は無いだろ!だから尚更の平常心を装えば、「九折から三ツ坊主を通って傾山へ行きましょう!」などど誘ってしまったのだう・・・と、後悔すらした。
 4時半の待ち合わせに、川キョンが毎度の寝坊で遅れてきた。7時には、原尻の滝でじんさんと待ち合わせに、当然遅れて到着する。「だろうと思った!」と、じんさんに注意され、反省することしきりの川キョン(^=^;チコクハヨクナイネェー

 
  

上畑から左折し、九折の登山口へ

登山口には、立派なトイレ有り!

 
 

登り始めの堰堤越しに三ツ坊主が見える

とりあえず、コンクリート道を登る(^。^;)

すぐに見えてくる「観音滝」 滝上を渡る
  

 九折からの傾山は、あれこれのガイド本や、いろいろな人のネットのレポートを見てきた。見る度に「憧れ」と「恐れ」と・・・が入り混じっていた。でも来た。来ちゃったもんね!だ。ヒッヒッフー・・・のお産呼吸で、じわじわ登る。滝を過ぎ、林道に飛び出ると少し休憩。その頃のじんさんと、川キョンは絶好調のお喋り歩きである。そこから三ツ尾までの登りは、ひたすらヒッヒッフーである。すでに50歳となったお嬢様の前を、今月の末にようやく50歳になる年下の水流渓人ちゃんが、ヒッヒッフーである。「今日は、ゆっくりな登りだから楽だったわぁ〜!」などと言われるヒッヒッフーな歩きの私であるが、バテる訳にはいかないのである。

  

観音滝を過ぎ、林道に飛び出す。
  
   
三ツ尾は、落葉した明るい自然林の森。 坊主への登りは所々凍っていた。
    
    
チムニー?階段状の簡単な岩登りだ。 岩場が出てくると、やはり嬉しい。
  
 水場コースからの合流地点 ようやく山頂!
 
 

 三ツ尾からの主稜歩きは、変化があって飽きないものの、飽きるほど山頂まで遠く感じた。雪道が混じり、所々が凍っていて、踏ん張る歩きが余計疲れを増した。気持ちって、本当に意識の持ちようだろうか・・・。山頂に立てば、今まで辛かった登りのルートが、今度は感動的に思い出されて来る。落葉したブナやヒメシャラの明るい森・・・。悪場の続く岩場の高度感・・・。いつの間にか青かった空・・・。一望の阿蘇五岳・九重連山・由布鶴見・・・。張り付いた雪、ツララの下がった崖。どれもこれも、通過して感動へと転じた素晴らしい三ツ坊主コースであった。
 山頂での昼食休憩は短い。行動食を取りながら行動は、山頂でも行動食15分である。平日には珍しい登山グループが、山頂標識より少し奥で談笑しながらくつろいでいた。コースによっては余裕が違う・・・((((((((^_^;) いやいや、体力によるものかも知れないなぁ〜(^=^; 。歩きやすいセンゲン尾根を一気に下ると、九折小屋のある広場(九折越)に着く。ヘリポートのある広場で、歩いてきた「三ツ坊主」「二ツ坊主」「五葉塚」「前傾」「後傾」がブナの木々越しに広がっている。ますます感動的だヽ(*^^*)ノ

 
 

九重連山・由布岳・鶴見岳が見えていた。\(^O^)/ぐるり360度の眺望だった

 
 

九折越の広場から・・・

 
 
九折(つづら)方面へと右折 一旦林道に出る
 
 
急峻な下りが連続する 谷へ出ると、谷沿いをカンカケ谷方面へ
 
   
芥神ノ滝 朝通過した道に合流した
 
 
鉱山跡へ着くヤッタネ!(^Q^)/゛  夕日に染まりかけている。
  
 

 9時間歩けた。頭がリセットされたみたいに、ポカンとしていた。満足・・・達成感・・・。恐れていたコースの一部に足跡を残せて、なんとも言えない爽快感であった。荷物をまとめ、車に乗り込むと、朝から聞いていたNSPの「おもいでが おもいででしかないことは 分かりきっていた はずなのに 私のひとみに 明日は見えないことは 分かりきっていた はずなのに いつも いつも いつも くろいしみが こびりついた きのうが みえるだけ」と、『昨日からの逃げ道』が流れた。『あせ』や『さよなら』はもちろん、『あなたの心のかたすみに/大石悟郎』『ひとりぼっちの部屋/高木麻早』などなど、秘蔵のCDを聞いた。ポプコン世代の同級生トリオのはずが、じんさん1人「私は郷ひろみが好きかったったい!」と・・・。この開放感は、まったく朝と違っていた。
 竹田の温泉に浸かり、鳥天の食堂で腹を満たして帰宅した。また行こうかなぁ〜と、今は思ったりもしている。

  

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自宅4:45--原尻の滝7:20--九折鉱山跡8:20--観音滝8:50--林道9:10--三ツ尾10:40--水場コース分岐11:15--三ツ坊主--二ツ坊主--五葉ダキ--傾山山頂13:20--下山開始13:35--九折小屋分岐14:35--林道15:30--カンカケ谷--九折鉱山跡17:05--竹田温泉--夕食--帰宅22:30

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