【大滝左ルート】
1P/45m 6+級
結局、ワンポイント核心となる出だしがA0になってしまった。しかし、その後のスラブもルートが判りにくく、厳しい小松の親分の親分のリードとなった。
いつも思うが、鉾スラブはフォローが楽に登れる所でもある。・・・ただ、中央バンドから上部は、フォローでも大変なルートも多い。初見チャレンジは、とに
かく興奮する。どんな登りであれ、生涯で初の挑戦なのだから、その価値は大きい。
2P/30m 5-級
スラブの4級・5級はプロテクションが極端に少ないので、要注意である。しかも、古いボルトも多く、緊張を維持しておかないと、ルート図通りにはいかない時もある。ずいぶん苔でザラついたスラブを、ここだろう!と辿り、古いリングボルトの終了点。
3P/45m 4+級
トラバースしながら大滝に近づく。小松の親分は親分は、上に登りすぎてしまい大変な事になったが、さすがなのは、究極のクライムダウンを成功させて正規ルートに入った。豪快さを感じれる。
4P/45m 4-級
川床をグイグイと登る。下から見上げたスケールのある大滝も、落ち口上部になると、カワユイ流れである。口をつけてクイーーッと飲みたい衝動にかられる。対岸に、名残のアケボノツツジが咲いていた。
5P/15m 4+級
中央バンドの草付までチョイトのルートで、私と川キョンでリードしていく。大した事はないが、ピンは無いので落ちたらケガするのは覚悟しておく!
6P/30m 5級
いよいよお馴染みの坊主へ向けての直上ピッチ!実にスッキリしたスラブは、この雌鉾を代表する快適さである。結晶粒拾いのここも、心地良い風に吹かれて気持ちよかった!
7P/45m 5+級
坊主の基部へ向け最終ピッチである。調子よく登っていたら、ハーネスに収納したはずのヌンチャクがカラカラと谷底へ消えていった。直上後、左へトラパースしてカンテを掴み上がる。後はスラブをグイッと終了点である。
ここから、坊主の基部を辿り下降地点から降りる。草付を奥に進むと、新しい平行ピンが出てきた。更に懸垂下降2回で中央バンドに達するが、やはり下るのは恐い。
【美しいトラバースルート】
8P/40m 5級 A1
ボルトの連打は、間隔遠めである。A0でリードした小松の親分はさすがだ!私も真似するが、2箇所どうしても足が上がらずアブミの世話になってしまった。しかし、以前にこの私が初見でリード(当然アブミのフル使用だが・・・)した時より楽に登れた!フォローだから当然かぁ〜。
9P/35m 4級 A1
ハング?膨らみ?段違い?の乗り越しがあるが、大した事無くA0で抜ける。草付きに抜ける辺りがねかるんでいやらしかった。終了点を迎えると、全9ピッ
チの疲れを感じてしまったが、その疲れは「快心の疲れ」と言うのだろうか?帰路いつもの「日向・お舟出の湯」で、海を眺めながら蓄積していたものが
スゥーッと抜けていくのを感じた。
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