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2011年7月30日
「桧山谷右俣上部〜榎峠〜桧山」沢登り縦走・宮崎県延岡市
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榎峠1244.8m(三等三角点) 桧山1123m(標高点)
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久しぶりなのは、仲間たちとの山行だなぁ〜。小松の親分から、沢登りのリクエストを貰い、ニューピークを絡めての計画をした。じんさん、4人分の弁当を準備してくれた。延岡の24時間スーパーに、朝の6時に集合し、2年前に遡行した「桧山谷」
へ向かう。前回は、「浜砂ダム」上から入渓し、しばらく伏流となった沢を歩き、堰堤上からのゴルジュを通った。時間切れで林道へ架かる橋まで至らず、林道
へ急斜面をアヘアヘ登った。今回は、その橋から入渓し、まず、「榎峠」へ立ち、「桧山」へ縦走し、強い尾根を下り林道へと降りる計画だ!とにかく、初めて
のコースは、不安と期待とが入り混じる。
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林道途中から、深い谷と「桧山」「榎峠」を見る。
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コース図(クリック拡大)
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林道脇で、身支度をする。
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橋から入渓だ!
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なんと、驚いた事に逆方向を示す!
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滝はハングしていたが、左の岩場が登攀出来そう!
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入渓してすぐ、地形図で確かめるタエちゃんを襲ったのは「コンパス・パニック」だ!いつも使用しているコンパスだが、どうも合点が行かなく首をかしげてい
た。皆に方位を聞き、更にパニック!!自分のコンパスは、針に「N」と書かれた方が南を示していた。時計のコンパスや、私の古いコンパスが正しく、なんで
こういう事態になったのか?これ1個しかなかったら大変だった!と、焦りを感じたみたいだ。まぁ、沢は高い方から低い方に流れているし、少しでも高い方向
を目指せば山頂近くへ行ける事や、地形での判断など、多くの要素を加味して行動することの大切さを再確認して、遡行が始まった!!どうも、携帯電話と抱き
合わせで仕舞っていた事ぐらいしか考えられないと言っていたが、携帯には強い電磁波があるから、磁力が真逆になったのかも知れないが、原因は不明である。
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滝
右の岩場に取付く。15mぐらいだろうか?下から見た感じは、脆そうでも階段状に見えた。取付いて、傾斜が強く、難しい事が判る。私のリードで行ったが、
岩にスリングを引っ掛けた支点や、甘くもろそうなクラックにカム程度で、核心となる苔だらけの部分をクリアせねばならなかった。すぐ上の細い木を掴んだ
時、意外にがっちりしていて安心。ライナーを取り左トラバース気味に移動して抜け口を探る。ここしか無いと決めた個所も、ホールドは甘く、スタンスは落ち
そうな岩が邪魔していた。だましだましのフエルト底をスメアで立ち、上の立木に抱き着き終了点とし、後続を確保した。
下から、あれこれルートの様子を教えてくれたタエちゃんも、取り付くと、案外悪いのが判ったみたいで、少し苦労し上がってきた。もう1本の20mロープ
を引いてきてくれたので、小松の親分とじんさんは、同時に確保しフォローしてもらう。じんさんは、久しぶりの登攀に相当に苦労したみたいで、不安定極まり
ない動きが見て取れた。一度ロープを掴むと、さらに怖さが増すのだろう・・・危なかった浮岩を動かし、一旦、膝で止めようとしたものの、小松の親分の右に
落としてしまった。大きい音がしたので驚いたが、落下位置は離れていてホッとした。緊張感に包まれ、より充実した沢登りにもなった気がする。
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次第に、緑の桃源郷へと沢の様子は変わって行く・・・。
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涼しい夏の過ごし方だなぁ〜
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小滝も楽しくクリアしていく
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先日、本屋さんで立ち読みをした。以前に比べ、山の本が増えていた。カラフルにウェアに身を包み、私など行った事も無い「アルプス」の登山道を、見た事も
無い装備を持ち歩いている。フランス料理ばりの山小屋の食事を、ワインを飲みながら楽しんでいる。かつて、ヨーロピアンスタイルの山登りは、そういう高尚
なものだったのだろう・・・。多くの人が自然に触れる事で、守られて行くものも増えるだろう・・・。経済効果を望む、用具やウェアメーカーの仕掛けなら、
なんだかな?とも思ったが、それに乗じて汗を流す若者が増えている事は嬉しい事だ!
流行には付いて行けないオジサンで、沢でドロドロになりぬめった壁を登ると、あちこち汚れていた。汚れと、汗と、虫刺されとにミックスされた登攀の爽快
感。それが楽しいのだから、派手な服を着て歩く登山も、そうする人たちには楽しいに決まっている!同じだな!!
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水が涸れた所で、靴を履きかえる。
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急登を終え、稜線へ
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気持ちいい自然林の中を歩き
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榎峠1244.8m(三等三角点)
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かっこいいブナの下で昼食を済ませる
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きのこ模様の「ピィース!」巨人
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榎峠から桧山へと縦走する尾根に、面白いヒメシャラ・・・跨りたがりな3人が順番に跨る!
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こんなヒメシャラもあったりする。
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桧山1123m(標高点)
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桧山から東に延びる強い尾根を急下降!
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スタート地点へ戻る。
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桧山谷は、とても自然林に癒される、素晴らしい森に抱かれていた。ヤマヒルも多い!と聞いていたが、谷や山行中に出くわす事も無かった。ブユに刺されたじ
んさん・・・。アブに血を吸われた小松の親分・・・。まぁ、私とタエちゃんは、被害なく下山。着替えを始めると、じんさんが大声を上げ、ヤマヒルに吸い付
かれていた!薬を付けると、ポロリと落ちた。延岡へ戻る車内で、今度は、タエちゃんが悲鳴を上げた。スリッパの隙間から入ったのか、血を吸ってまるまると
したヤマヒルがコロリと車の床転がっていた。足は血まみれだ!「結局、被害が無かったのは私だけだったんやな!」と、豪語する私が集合場所に戻り、車から
降りた時、両足の指から血が滴り、コロリとヤマヒルが落ちてきた。豪語した後だけに、皆に大笑いされたが、滴る血は止まらなかった。
なんとも、全員血まみれな山行だったが、充実した内容に、清々しさの印象はある。しかも、宮崎の山ニューピークを2座ゲットできた。また、わいわいと楽しく歩きたいな!!
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西
都発4:40----集合地(延岡マックスバリュー)6:00----祝子川・浜砂ダム上左折----林道----スタート7:40----稜線11:
25----榎峠11:46----昼食----桧山13:00----下山----林道14:35----駐車位置14:48----延岡16:38-
---解散
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