水流渓人「hot-news」

2010年12月8日 「春山」尾鈴山系

「はるやま」1162.5m

 
 

 12月4日、大戸越(うとんごし)から、「上面木山(じょうめぎやま)」に登ったとき、春山への尾根を1039mピークまで確認していた。となれば、やはり山頂まで登りたくなるのは当然の欲求だろう・・・。藪尾根なので、ママも読図の練習だぞ!と、帽子にラミネートした地形図をぶら下げて歩き出す。
 子供の時から、いつもいつも眺めてきた「尾鈴山」のはずであるが、どうも西都市からは、ピークとして見えているのは尾鈴山ではなく、尾鈴山から南に派生 する「長崎尾」「矢筈岳」「黒原山」「春山」「上面木山」である事が、最近になって判った!連山となれば、縦走したい気持ちが増してくるのは仕方ない。そ の日に備え、尺取虫方式の細切れ確認山行である。いや、実に楽しい!

 
  
大戸越から、この日も日向灘まで見渡せた! 広場になっている所から取り付く。
   
   
かき分け歩く尾根には・・・ 倒木もたくさんある!
 
 

1039m付近の大岩。この辺りからヒメシャラが目立ち始める。

 
 
おっと、大戸越より北に「上面木山」の標識・・・これは間違い! 樹間から、春山の山頂が見え隠れ・・・
  
 

座れそうなサルノコシカケ? 心地よい尾根は、更に続く・・・
  
 
踏み跡のない静かな歩きは、心行くまで気持ちを落ち着かせてくれる。
 

ひょいと飛び出した山頂・・・あれれっ、反射板が無くなっている。(2003年1月29日登山の時)
  
 
山頂三角点 歩いてきた尾根を眺める
 

  山頂までは、確認しながら3時間。登山道なら2時間もかからない程度と思う。山頂で、風を避けるのに、低い樹木に隠れるように座り、ラーメンを作る。以 前、建っていた九州電力のマイクロウェーブの「反射板」は、無くなっていた。撤去されたのだろうか?眺めを楽しむのは、山頂行為の一つである。あれが○○ 山だとか、いやいや△△岳ではないかと、しばしのバトルは、いつもの夫婦の楽しみでもある。

 
 
宮崎平野・日向灘も一望できる!

 
慎重に下山 下山は80分
   
 

少し、頭痛に悩まされながらのママ・・・、帰路「木城温泉」で暖まるも、その後、頭痛はひどくなる。

 
 

 翌日、仕事をしながら、あちこちの角度から「尾鈴」を眺めた。ようやく、この配置だと予測できた。(西都原へ上がる坂の途中から写す。)
  今月28日、私は、オヤジの死んだ年齢(51歳10ヶ月)を、とおとお追い抜く。「なんてことない?」・・・いや、私にとって、大きな壁となり、いつもそ の先に闇が立ちはだかっていた。親として、早く死ぬ事は、子供に大きな重圧や、不安やを残す。聞けば判る事も、私はいつも自問を繰り返していた。自分の子 供を育てる時、今まではオヤジの背中を確認出来た。本当に、いつまでもいつまでも、オヤジの死を諦め悪く未だ受け入れたくない自分がいる。4人の子供達 は、果たして私を、どう親として感じているだろうか?受け入れているのだろうか?
 山歩きはしなかったオヤジだが、この「尾鈴」の山は、いつも眺めていた事だろう。そんな、尾鈴を歩いてみたくなった・・・のさ!!

 
 

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自 宅8:15----十文字----切原ダム----大薮内林道----大戸越9:15----登山開始9:30----1039mピーク10:30--- -間違い杭11:05----春山山頂12:45----休憩----下山13:25----登山口(大戸越)14:45----帰路----木城温泉 「湯らら」----自宅17:00
  

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