2006年5月3〜6日 家族旅行with弟夫婦「GWは広島にて・・・」広島県
宮島の山頂からの景色が見たい! 広島の記憶を忘れてはいけない・・・と思った! 財政難の家計でいけるかナァ・・・と思った! 家族6人で3泊4日、予算10万円・・・? 貧乏旅行はお手の物、だからやってきた! 宿泊費・・・3泊8人で1万円(1泊野宿・2泊キャンプ場) 交通費・・・高速2.5万円/ガソリン2.5万円 食費・その他・・・4万円 なんとかな・る・ぜ!!!
毎年5月連休の初日、娘・息子達の通う中高校は「参観日」である。7時に自宅を出発し、学校へ向かう。子供たちが朝自習をしている間、ママと車でいねむりしていた。チャイムが鳴り、高校2年の教室に数十秒寄り、中学校舎に向かう。次女3年生の教室に10分寄って、長男1年生の教室へ向かう。ここへいくと、私と同級生の友人夫婦が廊下から見学していた。つまり、親も子も同級生と言う事だ!しかも同じクラス・・・というのが、これまた可笑しい!授業を見ながら、バカな話をしていたらすぐ時間が過ぎてしまった。数学をしていた。PTA総会・クラス懇談会は失礼させて頂き、自宅へ急ぎ戻って高速に飛び乗った!
いつも正月・GW・盆は、家族でどこかへ出かけている。その時々に応じた場所を考えたりしている。変わらないのは「貧乏旅行」というスタイルだけだ!でも、いくらの予算でも・・・、どんな所でも・・・、楽しむ事は誰にも負けないぐらいの家族だと思っている。 そして、嬉しい事にママの弟が「夫婦」となって参加するようになった。いつも弟「あきジィ」(子供たちがそう呼ぶ!)は、私達家族と節目には共に旅をしてきた。お嫁ちゃん「ゆきバァ」(可愛いけど、ダンナがあきジィだからそう呼ばないとしゃぁ〜ないかぁ!)が加わり、本当にかけがえの無い親族が増えた!特に大喜びしているのは、水流一家では私だ!しかし、以前も・・・そのまた以前も参加しているのだが、結婚したらいいなぁ・・・と、密かに大声で唱えていたのも私なのだが!!
宮島で大阪から向かっているあきジィに電話を入れた。向こうも11時半頃に出発した。距離300km程度だが、まだ2時間以上はかかると言う。宮崎からの私達は540kmで6時間で到着した。やはり、方向的に混雑は都会から田舎方面であるなぁ・・・いつもの様に。 今晩は、キャンプ場の予約もしていないので、どこか幕営地?を見つけなくてはならない。とりあえず「ガイド本」に書かれている「極楽寺キャンプ場」へと行って見る事にした・・・のだが、キャンプ場が無いのである。挙句、既に6時半だというのに、5時半には公園施錠だと看板がかけられている。なんなんだ!と思いながら、少し先の「アルカディアビレッジ」廿日市公共施設へと足を延ばしてみた。温泉施設であることは一目瞭然であるが、その先の斜面にキャンプ場みたいな設備が見えたので聞いてみたが、「バーベキュー施設」でキャンプはできない!との事・・・。極楽寺キャンプ場は観光協会の管理下だが、誰に聞いていいか判らない!との返事が返ってきた。「なぁ〜んだ!」である。ムカつく事もなく、頭にくることもないのが我が家のたくましいところで、宮島一望の峠の空き地を見つけて無料の幕営となるわけである。暗くなって弟夫婦も合流し、再会を祝し手狭な車内宴会で酔いつぶれた。
小さいテントを1張、私とママと長男が寝た。他は、車のシートを倒して寝た。深夜、峠アタック?をする「走り屋?」「ローリング族?」「ドリフト族?」のタイヤ音がしていた。それでも結構・・・熟睡の域だった。簡単に撤収して、宮島へのフェリー乗り場に急ぐ!素早い行動は、こういう人手の多い時のコツである。空いた駐車場、空いたフェリー、空いた参道を抜け「紅葉谷」を目指した。
なんなんだろう・・・。大した会話もないが、しばらく会わなかった隙間も歩いているうちに埋まる気がする。だから、かけがえのない親族であるのだと思う。一緒にテントに寝て、一緒に食事をして、一緒に歩く。その行為は、当り前のようで、実は案外やれない行為でもある。山を登ることを、その山から眺めた景色を、同じ坂を、共に同じ価値観で過ごせる時間が大切なんだと思う。だから、我が家の子供達も、「あきジィ」「ゆきバァ」をスキなんだと思う。
6世紀末から7世紀初め頃に創建されたと伝えられている。現在の寝殿造の社殿は、1168年に宮島さんを深く信仰した平清盛の命で佐伯景弘が造営し、世界遺産へ登録された「厳島神社」である。また、海中に立つ大鳥居は、国の重要文化財に指定されている。 神社には、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと),田心姫命(たごりひめのみこと),湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神が祭られ、古くから海上安全・商売繁盛の神様としてあがめられてきた。
ずいぶん気温が上がった。見ておかなくてはならない「厳島神社」だが、子供達は、潮が満ちていないのが不満の様だった。この神社の歴史に思いを馳せるなんて気持ちはさらさら無いみたいだが、ここに来たということが今後につながると信じている。親と行く旅行なんてそんなものかも知れない。世界遺産となった厳島神社や、国の重要文化財を、この場所であれこれ熱く語っている親子でもないので、食べておかなくてはならない「紅葉饅頭の天ぷら」と「カキ」には、親子共々大きな関心を示して土産物店の立ち並ぶ商店街を徘徊する。 「宮島ぁ〜?カキでしょ!焼きガキでしょ!!もみじ饅頭も天ぷらっていうのは驚いたよねぇ〜!!」 これが、我が子達の感想だと思う。今後、教科書や会話の中での「宮島」に出会ったときに、臨場感とともに思い出してくれたらそれで充分だと思う。それより何より、あへあへ言いながら登り上がって眺めた弥山からのパノラマは、一生忘れないと思う・・・。
11:30自宅発----高速----15:20門司・めかりPA----17:30大野ICの後の海岸----18:30極楽寺の峠----野宿 5:10起床----撤収----7:00フェリー乗り場----7:40厳島神社---紅葉谷へ----8:00遊歩道入口----8:55稜線----9:20山頂----9:40下山開始----大元谷経由----11:15下山・元谷公園----11:45厳島神社----観光----13:00フェリー乗り場----極楽寺経由---16:45もみのき森林公園キャンプ場着
キャンプ場は、AC電源付きの豪華オートキャンプ場である。適当なキャンプスタイルを設営し、とにかく「乾杯が先!」の判りやすい団体である。嬉しいかな、私の大好き?なゆきバァが手料理を振舞ってくれ、水流一家は「食べるだけの人種」となっていた。料理、酒、そして焚火に興じながら、瞼は簡単に溶けて行ったのだ!
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