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2006年5月3〜6日 家族旅行with弟夫婦「GWは広島にて・・・」広島県

 

5月3・4日 自宅〜広島〜宮島「弥山登山」
5月5日 「三段峡」トレッキング
5月6日 広島市「原爆記念館・ドーム」
  
 
3月6日
 
キャンプ場で目覚める。
テントの中で朝食を済ませる。
昨晩、弟夫婦と別れた。
「なんだか、今日は少しテンション低いナァ・・・。」
 
今日は、一層雲が垂れ込めている。
「雨?」と直感すると、撤収も素早い!
さぁ!気分を上げて広島市内へ・・・
  

 もみのき森林公園を後にして、吉和ICから中国自動車道に乗る。五日市ICで降りて広島市内へ向かう!渋滞もなくスイスイと広島駅へたどりついた。広島駅のお目当ては、ゆきバァから聞いた広島お好み焼きの店「麗ちゃん」である。駅に隣接するアッセ2階にある。開店は11時からだと見たので、とりあえず場所の確認・・・とたどりついた「麗ちゃん」。すでに10時23分で開店して半分席が埋まっていた。まぁ、トイレでも済ませてから〜と10時27分に戻ってきたら、順番待ちの列が出来ていた!驚いた!

  
広島市内だ!路面電車だ! 広島駅
   
トイレを先にしたら並ぶ羽目に・・・ 並んでもその価値大の「麗ちゃん」スペシャル
私達が食べ終わる頃には、長蛇の列!凄い人気だ!!
  

 バラバラに座る事になった「麗ちゃん」の広島お好み焼きだったが、私は大満足!皆も大満足!いままで食べた「広島風・・・」「モダン焼き・・・」ってのは何だったんだ!・・・・・っと思いきや!食に関する冒険に乏しい長男だけが、広島焼きは注文せず、ここでも『ブタ玉のお好み焼き』を注文しポツリ
「僕は家のお母さんのお好み焼きの方が好きやなぁ〜!」
ママキラーの憎い一言である。どうも正直な意見の様だった(^_^ゞ
 
 広島駅を後にして、「広島平和記念資料館」を目指す。途中、広島城を車道から眺め、路面電車と一緒になって走り、たどりついた。

 
「広島城」が見えた。 路面電車が中央を走る。
   

 その記憶を、私達は忘れてはいけないと思っている。1998年の正月、家族で長崎を訪れた。長女9歳、次女7歳、長男5歳、次男2歳の時である。あの原爆資料館で、深い思いを抱いた。あの時の記憶を、子供たちにももう少し深めて欲しいと思っていた。長女15歳、次女13歳、長男12歳、次男10歳になり、今、また確かめておかせたいと思っていた。あの歴史の上に、私達は今生きている事を、確かに感じて欲しかった。そうでないと、当り前の今になる、ただの今になると思った。本物の自然を体験させる事で、本当の豊かさを教えようとしても、本当の過去に触れさせる事が無くては何の「本当」も見えてこない気がしたからだ。「幸せ」とは・・・「有難い」とは・・・「美しい」とは・・・、いったいどう言う事なのか!そして、今もある多くの「矛盾」や、「理不尽」に対して、本当に怒りを感じない人間に成長する気がしたからだ!
 長崎で、ママは子供たちに1冊の本を買った。その本を我が子たちは、いつの間にか全員が読んだ。「つるに乗って・・・」という1冊の本。

  
広島平和記念資料館

原爆投下

原爆投下
 

 この資料館には、たくさんの写真や資料が展示されていた。順路に従い、音の無い展示を自分で読みながら進んでいく。見て、読み進むうちに、私はその展示物をカメラに写す事はしなかった。いや出来なかった。これは、自分の目に焼きつけ、そして自分の脳裏に刻まなくてはいけない・・・と思った。あえて、作成された模型を2枚。そして、原爆の子の像のモデルになった「佐々木偵子」が生きたいと願いを込めて折った鶴を写した。それが精一杯だった。
 子供達も、じっくり2時間半をかけて見学した。何を感じたかは、あえて話し合ってはいない。彼女ら彼らの中に、大きく何かが波打った事を疑わない。

  
佐々木偵子の折鶴
 
        
 
 原爆の子の像
 
世界遺産「原爆ドーム
忘れてはいけない広島の記憶・・・
 
大雨となった関門海峡

 原爆ドームを見学する時、隣の広島球場からプロ野球の試合の歓声が聞こえていた。どよめく様な拍手と歓声が、空しく聞こえた。私の目の前にはあの時の記憶が形として鎮座しているのである。しかし、それはどちらも現実である。私達は、そのどちらも否定してはいけない。過去の上に立つ「今」なのであるから・・・。
 近くのデパートに寄り、疲れ切った体に「甘い食べもの」が欲しくなってしまった。貧乏旅行の終わりに、少し贅沢にケーキや菓子パンを買ってもいいじゃないか!自宅へ向けて走らせる車内で、私達家族は、むさぼるようにそれを食べた。甘さが気持ちよく吸収されていった。
 この旅の締めくくりは、大雨の高速道路となった。いつも「旅」を終えるとき、自宅が無性に恋しくなる。家の布団に強い郷愁を感じてしまう!通常の生活に戻りたくなってしまう。私達家族は、きっとそんなささいな事に気付きながら生きているのだと再確認できた。
 

 そして、「次はどこに行こうか?」と夢を見る。
 

5月3・4日 自宅〜広島〜宮島「弥山登山」
5月5日 「三段峡」トレッキング
5月6日 広島市「原爆記念館・ドーム」

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