「行く」と決めて、なんとか腰を上げての初山行である。途中、市房山が冠雪していたのがみえた。寒風に切干大根が干してあった。行縢神社までは、延岡道路〜北方延岡道路が開通し便利になった。なんだか、レールに乗せられたみたいに登山口に到着した。
通常の登山道で、雄岳〜雌岳と周回してみようか?雄岳の岸壁直下のルートをいってみようか?と、考えながら歩き始めた。地図は印刷してある。歩き始め
て、右から上の駐車場からの道が合流する所に、「南面コース・ガケ下コース・健脚コース」と、標識がぶら下げてある。読図が楽しめるバリエーション?では
なかった。沢を渡ると、赤テープ・標識がたくさん設置してあった。「西階自動車山の会」と記されていた。ずいぶん古くからあるルート・・・だよなぁ〜この
雄岳に岩場のルートが開拓されたのが1976年・・・すでに34年前の事。途中、古いリングボルトを壁に見つけたときは、熱い思いがこみ上げてきた。しか
し、足取りは重く、あまりにも判りやすいコースに、緊張感は消えてしまった。
なまった体だが、ゆっくりペースで山頂に立った。平日に賑やかだなぁ・・・なんて思いつつ山頂標識まで来ると、お一人様が大声で携帯で喋っておられた。
北風だったので、延岡や海の方向を見ながら風裏に座ると、なんと心地よいポカポカの日溜りで、昼食を食べる事が出来た。のんびりしてると、眠くなってきた
ので慌てて立ち上がって下山にとりかかる。
下山は、一般コースをたどる。少し、県民の森〜雌岳を通ろうかとも思ったが、まぁいいか!の軟弱ぶりは、今年の姿勢の表れか?徐々に馴染もうとする慎重
な態度の表れか?・・・。行縢の滝を見上げると、圧倒的な岸壁が気持ちいいほど青空にそそり立っていた。まぁ、のんびり今年を歩いて行こうかぁ〜!
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