水流渓人のページ「登山日記」No.331

 
2009/01/12
 
「白髪岳」

1416.7m
   

  

登山口 三池神社 山頂
  

  林道からして、たっぷり雪の林道ツーリングが楽しめた。デリカD:5購入後、初雪道・初チェーンだった。急カーブに、フロントが流れ気味だが、気にせずゴリゴリ進み、登山口へ至る。誰の轍もない雪面は、最高だ!
 歩き始めると、雪道が素直に嬉しい!当然だ・・・誰の踏み後もない登山道だ。しばらくは、ミヤマシキミの間を縫って歩く。木に触れるたびに雪が舞うが、サラサラした雪は、すぐに衣類から剥がれる。猪ノ子伏に到着し、小休止。
 『雪に覆われる・・・』という状況に、『なにもかもを包み込む』『白と黒の世界』『違う景色』などと、いろいろな表現がある。自然の現象によって変化す る状況を、山を愛する人達は、やってきて楽しんだ。「雪山」「冬山」・・・、「新緑」「花」「紅葉」・・・。50歳を迎える今年、なんだか燃える想いが抱 けないでいる。花や紅葉や雪景色や、自然から受け得る恩恵を追いかけていた・・・つもりでいた。なんとなく始めたクライミングも、気がつけばたくさんの ルートに足跡を残していた。でも、他人からは「おっ!」と思われるクライミングも、実は相当な「見せたがり」であり、究極の「自己満足」ではなかろうか? と感じている。体力と気力、そして向上心の無い偽クライマーの私には、今の肘と肩の故障で、なにか違和感?不安感?が消えないでいる。反面、少し期間を空 けると登れなくなり、下手になる状況を、本当は楽しみにしてきている自分もいたりする。下手になれば、簡単なルートから遊べる。そして、年間に数回行く岩 登りの中で、ほんの数本でいいから登れるルートがあれば良い!のではなかろうか?比叡や鉾の岩場は、実は今はブームになって来ているんじゃないだろうか? 水曜登攀隊と称し、ルート図に書かれたルートへチャレンジし始めた頃、ずいぶん登られておらず・・・危険?消失?とさえ感じたルートが、整備していただい ている。開拓・整備が整えば、今後多くの人が来るのだろうか?
 50歳を迎える今年、この気持ちの薄れは何?山に登り始めて、アルプスや海外や・・・興味が沸かないのは単なる経済的な状況だけじゃないのか?金と休み がありゃぁ〜・・・行く?たぶん行かないね!家族で始めた登山は、すでに場面を消失させようとしている。でも、それはそれで当然だし構わない事たんだが、 差し引いて私の中に「山」が残るのか?という問いなんだよなぁ〜!!今、こうやって少しのペースで軽く山に触れようとしている。山の会の仲間に、軽く募集 をすると軽い人数が同行してくれる。実に穏やかな時間だ。実に安らぐ山行だ。そんなペースでいいんじゃないのかな?他人に問うて、意見を聞いても仕方の無 い事。それは、自分の心が決める事なんじゃしぃ〜。
 『心表れる』じゃなく、『心洗われる』・・・そんな一日だった。雪がふわふわで、森がモノトーンで、黒い雲、青い空、痛いぐらいの冷たい風・・・。たくさんの状況は、どれ一つとっても人の作り出せない、自然が移ろうほんの一部に過ぎない・・・。 

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ブログ
  自宅発6:50----西都公民館7:00----村所----あさぎり町ドラッグストア8:50----チェーン装着9:15----登山口9:35- ---登山開始9:55----猪ノ子伏10:20----三池神社11:45----山頂12:10----下山----途中昼食----登山口13: 50----温泉----村所16:30----西都着17:40
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠            ZEN爺
年齢 49           ヨネちゃん
ピーク(山行)合計 404           じんさん
 
 
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