塩鶴登山口から歩き始めると、しばらくは人工林の中である。歩きが、日常から極端に減っている私は、ここの所体重が77kg・・・身長が168cmだ
し、ウエストは90cmだから、典型的なメタボリックである。こんな不細工な男が、比叡の岩?・・・あまりにも可笑し過ぎるよなぁ〜!!だから「双石山」
な訳ではないのだが、こんな体型で岩を登るものだから、左肘・肩がおかしくなってしまい、痛みがある。痛みだけならなんとか我慢のしようもあるのだが、力
が入らないもんだから、仲間に迷惑をかけてはなるまいと、クライミングを中止した。つまりは、自己管理ができない為に、チーム脱落・・・と言った所だ!そ
う、一歩一歩・・・・・反省しながら歩くと、汗が出始めるころ第一展望所に到着する。
ちと休憩をすると、奇岩を背にする「針の耳神社」である。まぁ、見所である。岩の穴をくぐりぬけ、空池を通過すると、鬱蒼としたこの山の独特な雰囲気が
出る。折角だから、初めてやってきたじんさんを、「象の墓場」へ案内する。錆びたハーケンや、曲がったリングボルトがなんだか異様な気がする。いつも行く
比叡の、なんと明るくてスッキリしている事よ!!戻り、尾根コースをたどり、大岩展望所から「宮崎平野」を眺める。青空だが、少しもやがかかったみたい
で、海がぼんやりとしか見えていなかった。第3展望所までが、核心となる急登・・・。宮崎市民の親しみのある山にしては、少し息が上がりそうだぞ!と、4
人の意見が合致する。尾根に到着すると、ようやく息が整ってきた。お腹も空いてきて、山小屋が待ち遠しい。ちょっと先頭をじんさんと交代したら、追いつか
なくなったので、呼び止めて、また私が先頭になる。
山小屋の裏にあるベンチで昼食とした。視界が無く日が当たらない尾根道だが、このベンチの前は樹木が切られ、視界が広がっている。結構なすきっ腹で、黙
々と食べるが、暖かいスープが有難かった。クライミングでないと、これだけ会話が多いんだなぁって、しばらくぶりに確認した。南国ムード漂う山行なのは、
西都からだと、ワシントニアパームの立つ道路から、海を眺めて加江田方面へ行き、登山後は青島の温泉を楽しむ所だろう・・・。そして、この宮崎市近郊に、
これだけ深山の趣がある山があるという事だろうか・・・。
山頂で記念写真を写すと、岩壁に磨崖仏が彫られた小さな社へと降りる。続いて「奥の院」。歩きにくいルンゼをトラバースし、しばらくで登山道と合流し、
姥ヶ嶽神社に到着した。私は、この神社はとてもご利益の多い神社だと感じている。いや、今回も仕事にご利益があったから驚きだ!
車道を歩き、車に戻り、青島の温泉へ向かった。海の近くの温泉特有?の塩っぽいお湯だったが、風が心地よくて疲れが吹っ飛んだ!西都へ戻り、じんさんを「入船うなぎ」に招待した。じんさんによると、西都ICから2時間半で自宅に到着したそうだ。
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