なんと、晴れてきて岩も乾いて来た!やはり、来てみるものだ!を絵に描いたような展開となる。
アプローチ
駐車位置から、硯岩へ到達する尾根に取り付く。急な登りも続かなく、立派な登山道と合流し、後はテープが沢へと導く。渡渉点から見上げる滝は、硯岩と広
タキスラブの間を流れる「武平谷(クロスケオテ谷)」と言うそうで、実に面白い名称だ!見上げると、滝上にスラブが圧巻である。滝横の凹角状のフィックス
ロープを辿る所は、濡れているせいもあり、とてつもない悪場だった。しかし、ピンが打ち足され、安心でもある。右ルート取り付きで一旦テラスとなり、さら
に左へトラバースすると、よいしょと左ルートの取り付きへ立つ!
1P・・・ピンの無いスラブは、たとえ傾斜が無いと言えど、リードは気色悪そうである。ましてや、ついさっきまで雨も降っていたんだし・・・。35m地点での平行ピンで一旦切るが、さらに、15mぐらい上の平行ピンまで行く。
2P・・・一気に段違いを乗り越すスラブ。傾斜は少し増す。ジャリジャリするスラブだが、次第に慣れて来て、スタンスを少し上に取り、グイッっと「滑らぁ〜ズ!」なんて呪文を唱えながらにじり登る。ホールド・スタンス、在る様で無い様であるみたい?
3P・・・斜め上の草付クラックへ、次第に慣れて快適になる。
4P・・・左トラバースが嫌らしい。直上も浅い凹角を右に取るのか左に取るのか判らぬままにじり上がる。
5P・・・苔の多い岩場を樹林帯ギリギリに横這い気味に松の木へ。その松を支点に懸垂に移る。硯岩、そして、大崩をまじまじと眺める事が出来た。
下山 安
全に・・・と、気持ちを入れ替えて慎重に行く。滝の渡渉位置までは気を抜けない。登り始めも遅かったが、慎重な行動は時間も費やしやすい。深い山ならこう
いう事は避けるべきだが、短い距離ならライト点灯藪こぎ下山もアリ!である。闇は、心理的に不安にもなるが、地形は正直だから、しっかりと駐車位置に戻
る。
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