矢岳登山口手前の林道を右折し、大幡沢を目指す。西都山岳会の7月度例会山行を、私が担当した。参加が多い場合は、霧島川にしようか?とも考えたが、今
回はNama師匠率いる「麓屋組」の参加で、大幡川から変更は必要ない状況だ。声をかけた、熊本のじんさんは、皇子原温泉手前で合流する。Nama師匠の
奥さんが初対面なだけで、他の8名は山や岩で同行しているから、彼女の活動範囲の広さを物語っていた。
遡行を開始すると、単調なゴーロ歩きが続く。10名を引き上げるには、相当の時間を要する気がしたので、先頭の私が少しペースを上げ、Namaさんに注
意される。大勢での行動に慣れていない証拠だと反省する。1時間ほど歩くと、ようやく小滝が現れ始める。ようやく積極的に水を捕らえて遡行をはじめた。水
に浸かれば、皆笑顔である。2段滝で、ようやくロープを出すが、1段目の斜滝を私が行き、去年、少し楽しい攀じり壁だったので、2段目の直瀑右壁を、敬意
を表しNama師匠に攀じってもらう。緊張しながらも皆登ってくれた。乗り越せば、しばらく楽しいナメが連続し、楽しそうな声が沢音に混じる。
C沢への分岐で、しばし行動食休憩を取る。ここまでは、前回来ていたので落ち着いて行動できたが、C沢へは、初めてなので期待感が高まる。登り始めてす
ぐに、20mを越す直瀑・・・、圧巻だった。皆、いい顔で見上げていたのが印象的だった。すぐ左の腐れ壁を攀じり巻き上がり、再び沢に戻ると、軽いゴル
ジュを楽しんでC沢の滝が終了した。「なかなか楽しい沢やね!」そういう声を聞き、昼食を食べる。食べ終わると、「A沢から稜線へ抜けた方が楽やが!」の
言葉に、AB沢へトラバースを開始する。大した藪が無くて、楽勝でAB沢へ入る。沢水が少なくなると、単調さが嫌になるが、飽きる頃には、沢靴から運動靴
へ履き替え尾根を詰めた。稜線に登りあがると、そこが大幡池展望所だった。爽快に、霧島連山を見渡し、記念撮影をし、大幡池の周囲を歩き、「自然林コー
ス」から下山する。
沢に慣れていない者も多いが、山の経験豊富な仲間達である。4時前には下山完了し、サンヨーフラワー温泉に浸かる。無事、沢登りの例会が終了しホッとしている。
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