藺牟田池外輪山は、登山を始めた頃に気にしていた所だ。霧島縦走よろしく、記録のピーク数稼ぎに、実にお得だからだ。子供達が、100座達成を目前にし
てはいるが、実に親との登山に抵抗?疑問?まぁ自然な成長なのだろうが、去年夏の大崩山荘泊以来の家族全員参加となった。また、長女の高校卒業・専門学校
入学、次男の中学入学で、完璧に全員が有料学習状態となっている・・・そんな経済的背景もり、どこにも行かないGWは悲しいので、とおとおここを選択し
た・・・というのが本音である。
『鹿児島の藺牟田池キャンプと遊歩道巡り』なんて題でのGW企画だったので、現地に着くまで「外輪山」という言葉を使わずにいたが、いこいの村駐車場
で、文句タラタラの約2名に、「うるせい!登って降りてを5時間繰り返せば、またここに戻って来るんじゃ!黙って歩け!」と言い捨てた。ママも追い討ちに
「あんたら、食べさせてもらっている内は、不参加は許せへんからな!」と・・・。自立した暁の参加率の低さを悲しくも思うスタートである。
まず、池の遊歩道に降り公衆トイレへ。少し歩くと、GWでごったがえす出店も出ている売店を見ながら、手前の「飯盛山へ」を歩く。直登ならもっと近いだ
ろうが、ウォーミングアップ?機嫌取り?にグルリ遊歩道の楽チンコースで1座目。ハイキング気分は、私と長男がリュックに水分と食料である。まったく足り
ないのは承知の上だが、1座目だけで2.5Lの水は無くなる。まぁ、我が家は6人だもんな!下山して売店でスポーツドリンクを1.5L追加し、ペットボト
ルに水を汲み3.5Lとした。後は、5つのピークをたどり、「いこいの村」まで補給は無い。食料はおにぎり6個と柿ピーが一袋である。当然6人分。
愛宕山への登りから、ようやく登山道らしくなってきた。20分のジグザグ登りに、チンタラ約2名がブレーキをかけ30分かかって汗だくの山頂。続き舟見
岳へ登って昼食のオニギリを食べる。水分を半分消費した。一旦、急下降して舗装路に降り、照りつける日差しの中をしばし歩くと、右に「竜石」への登りであ
る。あっけないとは言え、立派なピークと、絶景が楽しめた。下ると、また舗装路に出くわすが、渡って正面が山王岳への登りとなる。水分や食料に対する意識
は連帯感を作り、岩場が出て高度感と眺望は増す。もう、皆がしっかりとした歩きでゴールへ向かっている事を感じる。さらに下って片城山だが、もう私達親を
寄せ付けないスピードで登り、一気に下山する時には遥か先を歩いていた。外周の車道へ降りると、「温泉!」の言葉が出る。お得な外輪山の6ピークと思って
いたが、立派に実登標高差700mほどはある。しかも、繰り返すアップダウンに、意思を強く持たないと暑さと渇きに負けそうになる。車にたどり着き、クー
ラーボックスから出した氷水の美味さは格別だった。
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