水流渓人「hot-news」

2008年5月4〜5日 「藺牟田池外輪山」鹿児島県

 
 

GW第一弾だぞ!

 
  

 今年のGWは、4〜7日の4日間と決まった。しかし、今年は究極にママの返事が重かった・・・。
「今年は、どこ行く?」
「・・・・・。」
「折角だから、キャンプぐらい行こうや!」
「・・・。んっ・・・。5月は、子供達の学校の引き落としが凄いんよね!」
専門学生1人と、私立中高3人となった我が家の出費は、すでに私の稼ぎを超えている。ママのパートも、定額程だしなぁ〜。とにかく、その勢いは、4月5月に異常事態を迎えているらしいが、ノー天気なのは私の行動である。でも、私は、タバコは吸わないし、ほぼ外に飲みにはいかない。3食自宅で食べる。当然、昼食に500円の弁当は贅沢で買うこともない。水曜日は山に行く・・・それだけなんだかナァ。
「鹿児島の、藺牟田池の外輪山縦走と、キャンプ場でテント泊ぐらいしようや!」
「んっ・・・うんん。でも家計のマイナスは加速するばかりやし!2万で、なんとかせなもう知らんで!」
 
 という事で、前夜、スーパーで夕食の焼肉食材購入(キャンプではいつも簡単レトルトが主なので、前夜に焼肉をしてみたのだよ!すでに焼肉で5000円を使用したではないか!)、ディスカウントストアで、キャンプ食材・行動食の菓子類を購入。
【残金12,000円】
 
 
朝、おにぎりを詰め込んで出発する。もちろん、嬉しい家族6人揃ってだ!一番の贅沢だな!と思う・・・が、ガソリンが少し持たない気がするので、4,000円の給油。【残金8,000円】

 
   

小林市にやってきた。霧島が見えている。

林田温泉付近から、桜島方面を見る。

 
 

 林田温泉の横を通るとき、ママが「何年か前は、温泉+昼食バイキング/一人1980円に、家族で行ったよね!」と、ポツリ。でも、道路脇のパーキングで、家から持ってきた食パンにピーナッツクリームを塗りながら朝食を食べている今朝の方が、なんだか豊かだと思った。飲んだのは水。【残高維持】

 
 

蒲生の樹齢約1,500年、根周り33.5メートル、目通り幹囲24.22メートル、高さ約30メートル
日本で一番大きな楠を見てみる!
  
いこいの村到着!
ここをスタート・ゴールにする。
藺牟田池がラムサール条約登録湿地である案内板
 
   

今回、歩いたコース。

 
 

 いこいの村の、一番手前の駐車場に駐車させてもらった。「さぁ!」と言うわたしの声に、「え゛ーーーっ!キャンプって言うたわ!歩くって聞いちょらんしぃ!山登りなんて聞いちょらん!!」と、ブーイングの長女・次男である。まぁ、いつもの事だが、歩ける足を持ちながら気分が歩く気が無いので、実に不愉快な文句とダラケた行動をとる二人である。それに、ムカムカして爆発する親父でもある。罵倒と怒鳴り声は、遊歩道の飯盛山を降り、愛宕山の登りでピークを迎えた。もう、家族6人の登山には終止符を打つ時期が来たのか・・・と、悲しい気持ち一杯になるが、ついつい激怒してしまう。
 だますつもりで、連れて来た訳ではないのだが、状況に馴染もうとしないその態度も、圧力でねじ伏せることは無理な程、子供達は成長し自己主張をする。所詮、強いた家族登山だった結末なのか・・・つらいね!

  

いこいの村から少し降りると湖畔の遊歩道に出る。
  
ここは、ブラックバスなどの外来種をリリース禁止にしている。その回収ボックス。 まず、「飯盛山」へGo!
  
  
直登コースは、藪になってそう・・・。
なので、グルグルコースの遊歩道へ
楽々歩きだなぁ〜。
   
 

「飯盛山432m」・・・楽に登れたので、集合写真もまだ笑顔だよ!(家宝写真)
 
 
タツナミソウ/ヒメハギ 生態系保存資料館(アクアイム)
の横の出店を見ながら、水分確保へ・・・
 
 
白鳥や水鳥が泳ぎ、貸しボートが浮かんでいた。
凄い人出で、GWの観光地のたたずまいである。
と、記されている石碑
  
 

 今日は、食料と水分が不足しそうな事は予測していた。リュックは、長男と私。水が6人で2.5L。食料は、オニギリ6個、柿の種1袋・・・・・それで6人分。25度を越す晴天の中、5時間の歩行である。往復50分の飯盛山だが、滴る汗にほぼ2.5Lを飲み干した(売店があるからだが・・・)
 下山し、売店横の自販機に6人が立った。ママは500mlのスポーツドリンクを3本購入。2Lのペットボトルに水道から補充した。ここから、愛宕山・舟見岳・竜石・山王岳・片城山を経て、いこいの村まで補給は出来ない。俄然、したたる汗である。6人で3.5Lの水分と、少ない食料を全員が意識しながら歩く。いつしか、必然的?・・・意識と思いやりの連帯感が出来てきた。
【残金7,520円】

 
  
愛宕山登山入り口の階段 ジグザクの急登・・・だが、20分で山頂。
 

途中から見える外輪山と池。正面が片城山。

愛宕山山頂。集合写真もあるが、実にスゴイ顔をした人もいるのであえて無人写真。


舟見岳へ向かう途中より、ちょい右に実に綺麗な円錐形の「飯盛山」。正面にいこいの村。

三角点のある「舟見岳」山頂。家宝集合写真、全員、あえて当然の運動靴歩き・・・。
ここで、おにぎりを頬張り、水分をグイッと補給・・・残、6人で1.5L。

 
舟見岳からは急下降するのでもロープがある。 一旦、車道に出る。暑い
 
  
竜石も立派な標高460mのピーク 竜石を降りると、また車道に出る・・・が、
   
   
正面に、山王岳への登山道が続いている。 岩場登場で、一気に楽しくなる
 
 
楽しい高度感を得ることが出来た。 振り返ると「竜石」
 
 

外輪山がグルッと見渡せた。藺牟田池の全容もよく判る。

 
 

で、「山王岳」山頂485m。
地元の女性2人組としばし談笑。
シャッターをお願いする。

一旦、下り駆け上がる様に「片城山」山頂509m
水分残量全員で「500ml」

 
 

そして、グルッと外輪山が日持ち良く見える。竜石があんなに遠くだ!

 
鞍部から車道へ 少し車道を歩いて「いこいの村」へ
 
 

車道からは、登った全ピークが見えていた。

 
 

 「いこいの村」へ到着すると、駐車場から車が溢れていた。どうやら、温泉客や宿泊客だけてなく、結婚式が行われているみたいだ。まず、車に着くと、自宅で凍らせて来たペットボトルの解けた水をガブガフと回し飲みした。その美味さを、子供達は皆忘れないだろう・・・と思った。そこには、一つになったチームである家族がいた。私のリュックの中にいつも入れてある非常用現金3000円を、今回の資金に提供(後で返してね!)する。【残金7,250円+3,000円=10,250円】
 
 
汗びっしょり・・・いこいの村で温泉に入る。一人500円だったら、6人で3000円だから入らなかっただろうなぁ〜・・・今回は(風呂ぐらい2・3日入らなくても大丈夫な家族が形成されているのだ!自慢?んっ!自慢だ)。6人×330円=1980円。男風呂3人・女風呂3人に分かれる。すぐに露天風呂に直行するが、日中の日差しが強くてジリジリ暑いだけだった。でも水風呂がとても気持ちよくて、何度も入った。GWだからだろうが、入浴客には子供連れの方が多く、幼児連れを見ると当時を思い出して、実に微笑ましい。もう、体を洗ってやら無くてもよくなった息子2人を見ると、時の流れを感じてしまう。風呂上りに、3人でジュースを1杯。キャンプ場で飲むビールと酎ハイを1缶ずつ(ずいぶん悩んだ・・・それは飲むか飲まないかではなく、もう1本買うかどうかだ・・・)・・・450円
 キャンプ場に着くと、次第に雨の予報にだろうか?テント場は私達だけ。1人200円×6人=1,200円を管理事務所に支払い手続きを済ませた。広い草地の運動場兼キャンプ場は、池がすぐそばで、正面に綺麗な円錐形をした飯盛山が見えていた。皆でテントのみ立てると、すぐに空腹を満たす夕食だ。暖めるだけのご飯をグツグツ鍋で沸かしながら、私はまずビール(正確には発泡酒)開けた肴のさきいかは、あっと言う間に皆に食べられた。ご飯に佃煮とキムチ・・・いつもながら「旨い!」「美味しい!」の連発幸せ家族である。そのままインスタントラーメンを、2袋ずつしか作れない鍋で作っては小分けに食べて、後は思い思いにバトミントンとバレーボールで遊ぶ。私は、次男お待ちかねのルアーフィッシングでブラックバス狙いだが、ガゴガコ言う近くの白鳥の声を聞きながら、夕闇が迫り終了。
 【残金6,620円】

  
 
テント場のいつもの食事風景 次男がブラックバスを狙う!
(横と先の黒い塊がとして日本国の天然記念物に指定された泥炭形成植物)
 
 

気持ちよい草地のキャンプサイト。夜半から雨になり、明け方は強い風雨となった。

 テントでの就寝はいつも早い。9時には熟睡の域だったが、静かな池に大音量の音楽が流れ始めた。管理棟横の炊事棟に陣取った若者たちが、大騒ぎを始めたみたいだ。とにかく迷惑なんて「関係ねぇ!」の世界だろうか?深夜2時までその音楽は流れ続けていた。まぁ、文句を言いながらも、それでも寝る家族でもあるのだが、自分だけ良ければ・・・の感覚は、見苦しい以外に無い。話の内容まで聞こえてくるが、意外に真面目な語らいもあるみたいで苦笑してしまった。人に迷惑をかけないなら有意義な人達にも見えたのだろうが、実に滑稽である。私は、音楽を聴く様に楽しむ様に気持ちを入れ替え案外熟睡できたが、ついに早朝には古いテントが耐え切れず、ポタポタポタポタとテント内にも降雨である。雨の中でも、我が家の撤収は早い。なんせ機動力が6名分ある!サッサ片付け、車で池を一周して藺牟田池を後にした。

 
 

旅はこだわりだね!
限られた予算でどれだけ楽しむか?だなっ・・・

 
 

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 自宅6:00----小林給油7:30----えびの高原----林田温泉付近朝食8:30----蒲生大クス9:30----藺牟田池いこいの村10:20----歩き始め10:30----飯盛山11:05----下山・売店11:25----愛宕山登山口11:40----山頂12:10----舟見山12:47----昼食----林道13:05----竜石13:35----林道13:43----山王岳14:05----片城山14:36----車道15:00----いこいの村15:10----温泉入浴----キャンプ場16:30  泊
   

明けて5月5日は、雨の中から始まる・・・。

 

 テント撤収が終わると、すんげぇ空腹! 朝食・・・なのだが、財務大臣からの提案は、最初に出くわすジ○イフルにしよう!との事・・・財布を見ながらの注文も実に面白い。ママの「1人500円までやで!」の号令に、「599円はダメなのか?」「いや699円のが食べたい!」「そんならモーニング499円にしな!」とか、あれこれ主張し合いながら調整し合いながら、空いた腹が限界なのが判るが、財布の中も判るだけに、おかしな光景である。結果、6人で3,094円で落ち着いた。で、皆満足しているからこれまた面白い。
【残金3,526円】

 

えびの高原で「ノカイドウ」を見る。ママと二人で散策。子供達は車内で就寝。
 
 

 えびの高原を後にしたが、帰宅するには少し早いしなぁ〜!と、綾町の「酒泉の杜」に寄ってみる事にした。駐車場無料だし、ただで試飲できるワインに焼酎のコーナーがあるからなのは、状況を見れば言い訳できないほどはっきり判る!第一駐車場は一杯になり、少し離れた第二駐車場に誘導される。しかし、飲めるから足取りは軽い。人はただで飲む時は、多くを語るものだと思った。「ほらほら、辛口だって!」とグビッと飲む。次に中辛とか甘口とかへ行ける理由作りだ!「あれ?こんな銘柄もあったっけ?」と、知っているくせに初めてを装うとグビッと行き易くなる。しまいには、飲んでる者同士の社交辞令・・・「あっちの方が私には合いますね!」「ほらほらお父さん、あっちだって!」 聞きながら、私は試飲道二段?の腕前を披露すべく、注ぎ口にだけ注目し、黙って次から次から飲むのみ!2周する頃には、少しまっすぐ歩けない気がしている。それがただ酒飲みの王道ってもんだ!目的ははっきりしているのだから、その目的を果たすべし!ここであれこれ言い訳がましく書いている私が一番アホだ!
 まぁ、酒泉の杜で「濃厚」の文字に引かれて300円のソフトクリームを次男がリクエストした。それを6人で舐め回し?た。試食はないか?と探して見たが、どの試食ケースも品切れ?状態で、実に管理?の悪さが目立つのだよ!無銭試食飲食者には・・・・ねぇ〜!
【残金3,226円】
 とても気持ちよく酔えたのは、当然私だけなのは明白である。次に思いついたのは、昼食をどうするか?なんだが、いつぞや食べた綾の物産館に売っていた「餃子」を思い出し、それを買って帰り食べよう!と言うことになった。ここも人で、ごった返している。いつもここは大人気のスポットで、町を上げて有機農法に取り組んだ成果が、多くの人に指示され続けている。素晴らしい!当然の売り切れで、棚にほとんど商品が残っていない常態。たまりかねて、苺大福6個と、ソフトクリーム3個と、野菜を購入した。駐車場の端に座り込み苺大福とソフトクリームをパクつく家族6人・・・、その光景に微笑ましさがあったかは定かではないが、帰宅して一気に濡れた道具を片付ける気合は入った!
【残高1,676円】
 おっと、オマケ・・・とばかりに、西都にも出来ている「西の都酒造」の『あぐりの里』にも寄ってみる。GWだが、人が少ない。イベントも準備されているみたいだが、閑散としていた。2階で『湧き出ずるは、清らかな水ぅ〜♪』がいつまでも頭から離れなくなる噴水映像を見た。1階に下りて、狙うはやはり焼酎の試飲。人が少ないし地元なんで、見たことのある人ばかりで、舐める程度にしか試飲できず残念だった。

 
 
 試飲の綾ワインを注いでくれる長女
幸せなほど、たんまり酔うまで飲んでしまった!
西都市に出来ている西の都酒造
「あぐりの里」
 
 

 そう!判りにくいが、ミミズである。濡れたキャンプ道具を薄日に干しながら、次女・次男に、近くの川に魚釣りに行くから庭のミミズを掘る様に頼んだ。20匹ほど掘り出し、5時半から川に向かう。

 
 

一ツ瀬川の桜川水門で釣りをしてみる。かつて私は小学生の頃、ここで真鮒をバケツ一杯釣った・・・。
 
 

 結局、水門外では2匹しか釣れず、水門内の田からの流れ込みがポイントになった!ハエんぼ(オイカワ)が、楽しい引きをしてくれた。次女は、いつもの様にそこら辺で拾ってきた棒を竿にするのが彼女流・・・。一番たくさん、そして、仕掛けを持って行かれるナゾの魚も釣り損ねた。2日で色々な事を楽しんだよな!

  どうだ!明日はママと二人で登山だぞ!!

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