西都市銀鏡(しろみ)へは、国道219号線・・・通称「米良街道」を、西米良村方面へ走り、一ツ瀬ダムを過ぎると鉄橋を3つ過ぎた「一の瀬」のトンネル
手前から右折する。赤髭山の地形図を見ると、銀鏡手前から左折する「元村」へ向かい林道を走ることになる。ただ、この林道の状況を確認する事なく来たの
で、不安はあったが、買い換えたデリカD:5のダート走行の状態確認も楽しみである。車の事だが、全体的車高や運転位置が低くなったのに、地上高が高く
なっている設計ではある。ただ、体感する地上高は、やはり走ってみないと判らない。元村を過ぎると、すぐ砂利道に変わった。伐採作業が行われているみたい
で、材木搬出トラックによる轍がひどくなっている。普通車では無理かな?と考えながら、ぬかるんでいたり、ぬかるみがそのまま凍った道を進む。時折、D:
5の腹を擦る音がした。ラジアルタイアなのが歯がゆいが、それでも4駆の走りと、いままでのスペースギアにはない安定した足回りとエンジンのレスポンスを
感じた。「◎だな!!」と苦笑した。
左尾根が、そのまま山頂につながることは判っていた。林道が一番接近する箇所を探しながら走ると、杉の伐採跡斜面が見え、道路脇に空地があった。ここで
いいかぁ〜!と、つぶやいても独り言なんだが、登山靴に履き替え杉林と伐採地の境目を稜線に這い上がる。5分。
楽しい尾根は、はっきりとしていた。一部岩交じりの痩せ尾根もあったが、ほんの少し・・・。西都市と西米良村の境界杭がリズム良く現れてくる。少しの藪
も掻き分けたが、50分程度でひょっこりと山頂に出た。三角点を触り、写真を移す。西・南方面の眺望がすこぶる良い。しかし、もっと澄み渡れば、海まで見
えるのでは?と思った。残念ながら、山頂から東側の展望は無いが、稜線歩きの途中にもう一つ出てくる伐採地から「龍房山」の素晴らしい景観が楽しめる。
山頂で、しばし休憩の後、東斜面を下って林道に降りて戻ろうと東へ10m降りて驚いた。斜面一帯が大きく伐採され、その後植林されたのだろう・・・鹿避
けネットが張り巡らされていた。ブツフツ言いたくもなるが、林業を営まれる方たちの所有地を勝手に歩いているのは私である。考え直すと、歩かせて戴く事も
有難いことだと思った。
泥だらけのD:5を、帰宅し洗うと、今日を思い出した。西都の山も、まだまだ未踏が多く、楽しみに登っていこう!と考えている。
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