水流渓人のページ「登山日記」No.190
 
2005/06/01

「新燃岳」
1420m
  
湯之野登山口から木道へ 山頂にて 高千穂峰を望む
 

  
 この時期、ミヤマキリシマが九州の山々を染める。歩きに自信の無い・・・それは私・・・状況で、子供達の就学時間を利用しての山行であれば、霧島方面が有力候補である。ママが娘達を駅に送り、息子達を小学校に送り出したら自宅を出発できる。
 小林経由で、えびの高原へ辿り着く。硫黄山がミヤマキリシマのピンクに覆われ、霧島の主峰・韓国岳が見えた。やはり花の時期、平日なのに結構な車が駐車 している。えびの高原を通り過ぎ、高千穂河原方面へ向う。温泉病院近くの湯之野登山口から新燃岳を目指すことにした。
 この登山道は、九州自然歩道に指定されており、実になだらかな登りで中岳と新燃岳の鞍部に続いている。とても気持のいい緑の中を、2時間以上かけて歩 く。急ぐことも無いが、私のカカトの骨折からの回復は、5ヶ月以上が過ぎてもまだこんな調子である。あまり無理すると、膝を悪くしてしまいそうなので、我 慢しながらの歩きとなる。でも、気分はすこぶる良い。登山道脇には、たくさんのキイチゴが実っている。頬張ると、爽やかな甘酸っぱさが口に広がった。
 鞍部からは木道が山頂へ続く、わざと木道を外れて歩く人が多いせいか、木道横にたくさんの踏み後が出来ている。木道は登山の趣を減らすかも知れない。見 渡せば、縦横に歩いているグループもいる。人の少ない、余り知られていない・・・という所や、藪山ルートは、登山の醍醐味なはずだ!冒険心・・・それもい い。だが、私は最近少し、そのあまり知られていない・・・という情報には、出来る限り耳を閉ざすようになってきた。もう、昔からあるルートで充分な気がす る。どれだけ人の知らないことを知ったか・・・とか、どれだけたくさん見れたか・・・は、少し興味がなくなっている。自分がどれだけ楽しめるか・・・は、 場所や状況や珍しさではなく、自分自身の気持の様な気がする。自然へ対する敬意とは何だろう・・・と思った時、それはやはり感謝できる自分の心みたいな気 がしてならない。そくな事を考えながら、木の階段を有難く一歩一歩歩かせてもらった。御池自然青少年の家に宿泊学習で来ている小学5年生の団体が、元気良 く挨拶してくれた。眺めながら、私は、我が家の子供達に、自然の中で遊んできて、何を得たのかを聞いてみたくなった。
 火口湖をコバルトブルーを眺め、火口壁にへばりつくように咲くミヤマキリシマが本当に綺麗だった。見渡せば、大幡山の斜面は真っ赤に敷き詰められてい る。高千穂峰が正面に見える場所に座り、昼食を食べた。隣に座るママを見ていると、なんやかや言いながらも、こうしてここにいる事が有難いと思った。これ からは、そんな気持を忘れないように、どう楽しむのか確かめながら歩いていこうと思った。
   

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自 宅8:00----.韓国岳登山口付近10:15----湯之野登山口10:30----登山開始10:45----木道出合12:30----新燃岳 12:50----昼食----下山開始13:20----登山口駐車場14:30----霧島神宮足湯15:15----野尻・車故障16:20--- -JAF----友人の修理屋さん18:40----代車にて帰宅----ラーメン屋----帰宅20:10
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠           
年齢 46 45           
ピーク合計 243 94          
 
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