22日・23日と連休だった。今年も、最後の山登りは「家族山行」で締めくくりたいと思っていた。すでに、終業式を終え、課外学習会に参加している長女・次女に学校を休んでもらい、ママの体調に合わせて・・・と「矢岳」を計画した。
22日は、ママと年末の買い物に出かけた。朝、息子2人を小学校へ送り出し、娘達を学校まで送り届けた。お店が開くまでに2時間ほどあった。時間つぶし
にと、コーヒーでも思った。私達の生活でいつの間にか「時間をつぶす」という事を忘れていた。いつも時間に追われ、ましてや夫婦で店でお茶を飲む・・・な
んて事、すっかり忘れていた。差し向かいに座り、熱いコーヒーを飲む店がマクドナルドだから生活感が出てしまうが、そんな空間での会話が、とても新鮮に感
じた。出勤前の会社員で賑わう店で、ママと話した。
23日朝、遅めに家を出る。車内では、子供達は最近の音楽CDを聞きながら、歌っていた。登山口駐車場には、すでに4台駐車している。身支度を整え、以
前と同じ様に林道側から入山すると、林道が奥に延びていた。新しい道にげんなりするが、どこへ抜けているのか好奇心も騒ぐ。矢岳方面には違いないのでさの
まま進むと、ほどなくで林道止めになっていた。右にある矢岳方面の谷は深い。藪こくには、メンバーが心もとない。引き返してもすぐだが、とりあえず電話で
知人に尋ねると、そのまますすめば登山道と合流する・・・いわば近道だそうだ。踏み跡をたどれば、すぐに記憶のある登山道と合流した。
矢岳は、霧島連山の中にあり、代表的な霧島の山々に取り囲まれる様にある。矢岳〜竜王山の稜線?を見れば、立派な火口であることが判る。霧島にあって、
自然の濃い一味違う趣がある。自然林の急登は次第に高度を上げ、振り返れば高千穂峰が迫るように立っている。体調の悪いママや子供達もなんとか頑張り山頂
にたどり着いた。元気だったら、竜王山から炭化木の沢を案内したかったが、それは次回のお楽しみ・・・。風の吹く山頂から少しはずれ、お湯を沸かして熱い
ラーメンを食べた。皆、少し元気な会話に戻ってくれた。下山前、全員で写した集合写真・・・久しぶりにいい顔の子供達が写っていた。
来年はどんな山歩きが出来るのだろう・・・。「その時々のそんな家族のペース」を感じながら、楽しみながら行きたいと思う。『別に登山でなくても・・・』という気持も意識しながら・・・。
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