今回の休みも長男・次男との男3人組かと思っていたら、車に乗り込む頃になって長男がリタイアした。車に不機嫌な態度で乗り込もうとしていたので「はっ
きり言え!」と言うと、どうもムカムカするらしく涙ぐんでいた。山は一番楽しみにしている彼なので、面倒くさくて言っているのではないだろうが、「逃げる
んじゃないよな!」と皮肉を言ってしまったことを、しばし反省しながらの道中となった。私と2人きりで大喜びしたのは次男である。途中寄ったコンビニで
も、いつも100円しか買って貰えないお菓子を「お兄ちゃんの分もボクが買っていい?」と、ねだる。
遅い出発なので、近場の「尾鈴山」を選んだのは、帰り道にでも最近開拓された「ボルダー」を覗いてみたい気持もあったからだ。尾鈴ボルダーへの入口に
は、すでに5台駐車され、マットを背負った若者がうろついているのが見えた。見上げれば、真っ青な空と暖かい冬日である。
名貫川沿いのクネクネ道をたどると、しばらくで「尾鈴キャンプ場・矢研の滝入口」である。通り過ぎれば白滝方面への「滝コース」への入口が左にある。狭
い砂利道と舗装路が交互にある。神陰山・万吉山を眺めながら林道を詰めていくと、登山届ボックスの設置してある登山口である。福岡ナンバーのバンが1台駐
車してあった。
身支度が整うと、次男は早速「霜」と「氷」を登山靴でザクザクバリバリやっている。登山口へむけ、少し林道を歩くと登山道入り口となる。風のない青空の
冬日・・・、久しぶりに吹き出る汗が気持ちよくて仕方ない。ずいぶんしっかりしてきた次男の歩きであるが、彼はおしゃべりが忙しく時々スローになる。でも
2合目・5合目・8合目の休憩だけで山頂にたどりついた。なんだか彼のおしゃべりに付き合っていたら、ずいぶんお兄ちゃんになっている事を確認させられて
しまった。普段の4人姉兄状態では、やはり話す事も1/4になっているのだと思う。それより私と2人の状態が嬉しかったのだろうか?次男スピードの中で、
いつもは気付かなかった尾鈴の風景が目に付いた。
山頂の日溜りでお湯を沸かしラーメンをすすった。私と次男なら・・・と購入した昼飯の量であったが、私の感覚はずれていて、今や次男の食べる量では足り
なかった。案外、生活の中で毎日かかわってはいても父親の目はいい加減なもんだな!と反省してしまう。
帰宅して、お兄ちゃんに自慢げに話す彼だった。
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