寒波到来で、霧島でのスノーハイクを考えていた。しかし、数日前に「霧島のライブカメラ」なるホームページを見つけた。数時間おきに韓国岳の画像が更新
されていた。当日の朝、ちょっと覗いて真っ白な画像に、視界無しと判断して気持ちが低下してしまった。自宅の周辺は真っ青な空である。時間が9時を回って
思案した挙げ句、近場の「尾鈴」なら・・・と言う気持ちに切り替わった。ならば、登っていない「春山」となったのである。
まず、尾鈴の細地区から袋谷の林道を走り、主尾根から取り付く「藪山山行」の感覚で、少し詳細に地形図を印刷した。腕時計の高度計とコンパスを確認し、女房と車に乗り込んだ。
袋谷は、渓流釣りや沢登りに何度か歩いている。林道がとこまでのびているのか未確認ではあるが、「春山」を位置確認しながら砂利道を走り上がる。「大戸
越橋」を過ぎ、「上大戸越橋」あたりまでは地形図に記されている林道であり、予定ではその少し先のハッキリとした尾根に取り付くつもりであった。しかし、
その尾根を林道が横断しているのが見える。とりあえず走れるところまで・・と、車を走らせる。途中に落石が多く、排除しながらの走行となった。
林道終点にたどり着くと、取り付きを予定していた尾根の所より180bも上がっている。と言うことは、林道終点から150bほどの高度で山頂と言うこと
になる。何度も考えているうちに、視野に入っている山頂が春山ではないのかもしれないと、自分を疑ってしまった。そこから取り付くかどうか検討するので、
しばし女房に準備だけをさせて、私は林道を歩いて戻りながら地形図とにらめっこしていた。とりあえず・・・の気持ちで車まで戻っていると、九州電力の標柱
が、林道抜きで切り落とした斜面にささっている。見ると「尾鈴山反射板」と書かれているではないか・・・。「なぁ〜んだ。」と言う気持ちと「良かった。」
という気持ちとで、歩き始めた。
おそらく、点検や作業用に使用しているのであろう道が、しっかりとした荷造り紐の目印で山頂に導かれている。少し判りにくい所だけ目印を足して、今後の計画(尾鈴7座縦走)につなげることとした。
大して面白くない造林地を歩くこと45分で、マイクロ無線の反射板2基の立つ春山山頂にたどり着いた。山頂からの眺めは素晴らしかった。今日は雪雲がか
かっているせいか、霧島や九州山地は見えなかったが、海方面の展望は素晴らしかった。
昼食を済ませ、下山30分・・・「このくらいの歩きじゃ、昼食も消化出来ずに身になってしまう!」と女房がぼやく。快適な林道走行で、たっぷり残った時間を有効に使うため、今度は山頂から見えていた海まで車を走らせた。
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