水流渓人のページ「登山日記」No,76

2001/09/12
神陰山・万吉山・尾鈴山
かみかげやま・まんきちやま・おすずやま

1272/1318/1405m

万吉谷の沢 神陰山山頂 キバナノホトトギス

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 尾鈴は、地元すぐそこでありながら、ヤマメ釣りでの訪問の方が多く、すべてをつないでいない。尾鈴山頂の神社横に、「万吉山へ」の標識が気になってはいた。尾鈴から、北に派生した稜線伝いに万吉山はある。そして、万吉山から北東へ派生した稜線伝いに神陰山はある。
 前回の「霧島完全縦走」は、ある程度の膝の完治を期待した。整備された登山道??ならば、沢は?藪尾根は?と、確かめておきたいと思った。とりあえず、 万吉谷を遡行して、尾鈴山へ・・ぐらいの軽い気持ちと、あわよくば、神陰山という期待も込めて準備をした。尾鈴でも、遭難、そして、死者も出ている。自己 の「読図」・・・不安はある。でも、それを克服しておく必要もあると思う。

 歩き始めると、そんな不安はどこかに吹っ飛び、沢の水音に気分は爽快だ。気になるヤマメのポイントに、今日はつくづく、ロッドを持参せず良かったと思っ た。それは、歩く事に集中できるからだ、いつもは1時間かけて到着する分岐に、20分で到着する。泳ごうか?とも考えてみたが、まだ汗すらでていない。結 果、ここで全身水浸しにならなかったことで、「神陰山」への尾根に取り付く決心がついた。
 自然林の中は、コースなしといえども、夏草もなく、急な登りなだけである。地図とにらめっこしながら、現在位置を想定する。目指す大尾根にたどりつく と、妙な征服感があった。地図に記された三角点も見つけた。この尾根には、以前にはコースがあったのだろう、所々にしらけたテープが残ってはいた。しか し、テープの跡は、私の行こうとしている稜線なのか不明なので、地図のみを信用して登り詰めたが、最後までテープ跡が確認できた。・・・と言うことは、私 の取り付いた所以外にあったのだと、コース設定があったのだと推測される。

 「神陰山」への縦走路に、しかも地図通りにたどり着いたときは、この上ない喜びだった。少し、藪化してきている縦走路は、訪れる人の少なさを物語ってい た。しかしも目印のコースは、はっきりしており、シャクナゲ・ヒメシャラの群落の中を快適に歩けた。
 「万吉山」を通り、見慣れた尾鈴山頂へたどり着いたときには、5時間以上が過ぎていた。シコクママコナの花が、山頂広場をピンクに埋め尽くしていた。平 日登山なので、滅多に合うこともない登山者に出合い、長崎からと聞いて、少し喋り過ぎてしまった。申し訳ないと思いつつも、下山をご一緒してもらい、沢・ 藪・縦走と併せて素晴らしい1日を締めくくることができた。

8:10自宅発--8:50登山口発--9:02入渓--9:40尾根取付--12:30神陰山--13:25万吉山--14:04尾鈴山着--14:30下山開始--15:30登山口--16:40自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠
 



年齢 42  41 12   
山数合計 110

     
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