水流渓人「hot-news」

2011年4月2日 「釣鐘山」 おまけの「愛宕山」

上鹿川から、薩軍敗走路をたどる。展望素晴らしく、文句無い山だった。

  
 

  水流家子供組合は、すでに「登山は、就業規則から脱する!」と決めているのか?逃げているのか?まぁ、どちらでも良いが、春休み・・・課外なしの土曜 日・・・この日を外せばしばらくは遠出が出来なくなるかも・・・というママの意見で、県北方面の山となった。眺めてばかりで、いつかは行こう!そう思う場 所や山は、たくさんある。でも、1日でいける範囲には限度がある。であるが、思い切らなくてはいつまでも行けない・・・世の中の仕組みはそんなもんだ!
 宮崎の「和田越の戦い」は、西郷隆盛ファンには衝撃で、ここで実質の敗走となった。痛みと悲哀、絆?意志?志?、そんな大そうな気持ちを抱くほどのファ ンでもなく、歴史に詳しい訳でもないが、宮崎の登山道が、「薩軍敗走路」に重なるところが所々にある。ここ上鹿川から見立へと続く峠越えもその一部で、出 来るならここを歩き「釣鐘山」へ立とうと思った。

  
  
比叡も春だ! 我らが麓屋も、立派な山桜が満開!
  
 

上鹿川集落から、天に突き上げる釣鐘山が立つ。

 
 
登山口となる林道終点。 「薩軍敗走路」の標識が下がる。
   
  
「西郷隆盛宿営の地」後方に石垣が残る 穏やかな自然林の中を歩く

 
鹿川峠で、ママは何度もため息をつく・・・「ここ、好きゃわぁ〜!」
  
  
鹿川峠からは、手前のピークを回り込んで登るがも眺望最高!!
   
   
遠景が楽しめる・・・この日は、天気最高 笹藪トンネルを抜けると、釣鐘山山頂


笹トンネルの切れた所から展望が広がる。
   

 槇峰から下鹿川の集落は、あちこちに山桜が満開で、気分的にウキウキする。しばらくご無沙汰している比叡の岩場にも、あちこちとピンクのツツジが散りばめられ始めた。1峰〜2峰〜3峰と、大迫力の岩場を見て通過すると、正面に「麓屋」が見えてきた。ここの山桜も満開だ!
 下鹿川の中学校辺りからは、鹿川峠から円錐形をした釣鐘山の全容が印象的だ!林道は、峠方面へと吸い込まれ、杉林の弱い谷でストップしている。杉林に谷 沿いに延びる作業道?・・・そこが鹿川峠への道で、黄色い札の下がる「薩軍敗走路」であり、釣鐘山への登山道でもある。
 準備をして、造林地帯を沢沿いに上がると、「宿営地跡」の標柱が立っている。奥を見れば、石垣があるので、ここに民家?があったのだろうか・・・「宿 営」と記されているところを察すれば、家があったのだと想像した。ここを過ぎると、自然林の中を歩くようになるが、気持ちの良い空気だ!傾斜が次第にきつ くなると、峠に登り詰めた。冬枯れの木立・・・大好きな景観だ!樹間から吹き抜ける風は少し肌寒いが、急登後の体には冷却効果で気持ちいい!青空とのコン トラストも最高だ!
 峠から釣鐘山へは、少し複雑?との評判もあったが、目印は実に丁寧に設置してあり、地図と起伏は正にそのままで、迷うところは無い。それにしても、手前 のピークを右巻きに回り込み、正面に釣鐘山が姿を現す所は、思わず声が漏れてしまう感動だ!天を突き指す山頂部・・・の表現にふさわしい。高い木が無くな り、笹の踏み跡トンネルに導かれ、ひょっこり飛び出す山頂標識である。いい山だ!!

 
 
そして、下山後は延岡市内の愛宕山へと寄ってみた。
   
延岡市内から見える愛宕山 山頂三角点みっけ!
 
 
展望所は、縁結び人気スポット 展望所より、中継アンテナの立つ山頂部
 
   
展望所から日向灘・市内・門川方面
   
   

270度のパノラマ写真に加工してみた!海が狭く感じるね!!
 
 

  山にも色々あるが、高さもそれぞれに丁度良さというものがある。遠景を楽しめる標高、里山を見下ろす標高など・・・。ここは、市内を見下ろし、海を眺め、 周囲の山々を眺めるに丁度良い場所だった。手軽に、展望所に車で行くも良いが、「三角点」を探すのは、山好き??いや、ピークハント族??の習性だろう か!「山は、その過程が大切だ!」とか「山頂ばかり目指しても・・・。」とかの意見も見聞きするが、私みたいなひねくれ者には、三角点や山頂標識は大切だ と思う反面、比叡に関しては、何度も岩を登っても、一度も「比叡山」の山頂を踏んでいない!いや、踏みたくない気持ちも強い。この変なこだわりと言うか、 ひねくれ加減が、楽しい山登りだと思うのだが・・・。

  

  

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