水流渓人「hot-news」

2003年5月3・4日 「北九州/平尾台・青龍窟:ケービング」福岡県
【観音さまに見守られた村・西郷村・尖山/水流渓人】

5月3〜4日「青龍窟ケービング」 5月5〜6日「貫山トレッキング」

 ネットの山好きが集う「やまびこ会」で、Takaさん・YUTAちゃんと知り合いになった。YUTAちゃん+長男君とは、2年前の「泉水キャンプ+涌蓋山オフ」でご一緒したことがあるのだか、それもバタバタと落ち着かない感じてお別れしてしまっている。Takaさんとはまったくネット上でのつながりだけであった。どうしてもゆっくり会いたい気持ちはあるのだが、私の平日休み状況では、それもままならないのである。
 当初は5月の連休の過ごし方を考えながら、「平尾台・・・」「キャンプ・・・」「貫山登山・・・」「門司レトロ観光・・・」のキーワードで、ネット情報をウロウロと散歩していた。子供達に聞くと、登山以外の通称「金銭消費型スポット」になりかねないので、なんとかしようとママと相談していた。しかも、自宅のパソコンを入れ替えの計画・・・と、自宅の和室に小さなボルダー壁を作ろうとの計画も持ち上がっている。要は、節約型連休にしなくてはならないのも事実である。平尾台「目白洞キャンプ場」便所2つ・蛇口3つ・・・一人300円。のんびりするには、ロケーションもバッチリ!とようやく照準が定まった。
 チラチラと5月は平尾台・・・!などど、Takaさんの掲示板に書き込んだりしていたが、連休も近づき本腰を入れた日程をお知らせすると、TakaさんもYUTAちゃんも二つ返事で「いらっしゃい!」と言ってくれた。折角の連休を申し訳ない気分であるが、こうもしないと会いたい人にも会えない!と甘える事にした。募集をしたわけでもないのだが、いつもの仲間達も参加連絡をくれたりして、なんだかだんだんと盛り上がりを見せてきた。

平尾台のことならこれ以上詳しいのはない!Takaさんのページ→「白川の里から」「山でいっぷく!
 

 @目白洞キャンプ場のテントサイトから大平山のカルストが楽しめる。

 A子供たちはそばの丘を登り始めた。双眼鏡でパチリ!

  

 B3日、連休の初日は、いつものように長女の中学の参観日+PTA総会がある。今回、参観授業は家族全員参加とし、参観後に総会は遠慮させていただき高速へ飛び乗った。荷物スペースの少ない愛車は、毎度ながら足下から隙間に荷物ギューギュー状態で、一路「小倉南IC」を目指す。えびの−人吉のトンネルが対面通行なので、そこで7qの渋滞となっていたぐらいで、後はスイスイと走れた。驚いたのは、高速を降りて15分で平尾台である。街に近いから大したこと無い・・・?それは大間違い!15分で、カルスト台地の素晴らしいロケーションの真っ直中である。福智山も英彦山も、そして北九州市も海も見渡すことが出来る。不思議なフィールドである。
 先着していた、熊本から参加のじんさんと息子さん、そして山好き夫さんが笑顔で出迎えてくれた。久しぶりにタープを出し、8人テントを設営し、テーブルにイスまでセットした。滞在型の大仕掛けキャンプとなった。しかし、コンロは山用のコンロ1つ・・・、そしてそれでまかなえる家族6人分の食料・食材である。
 正面の大平山(おおへらやま)のカルスト地形を眺めながら、気がつけばビールをプシッっと開けている。後は、手当たり次第に飲んで食べてしゃべって日が暮れるである。
 当日、「祖母山」へ行っていたTakaさんも夜に訪ねてくれた。話しもそこそこに、私は目が回ってシュラフの人となっていた。

 
一夜明けて、待ちに待ったケービングの日・・・
    

 C目指すは「青龍窟」、のどかな景観だなぁ・・・

 D可愛い「カノコソウ」が草原に揺れている。

 E「青龍窟ケービンク」・・・Takaさんに誘っていただいた時、家庭内でママが突然燃え始め、夜な夜な匍匐前進の練習を始めた。大笑いしていた子供達も、ママの指導の元匍匐前進である。母子・・匍匐前進をリビングでしている姿は壮絶である。しかし、よく見るとママの匍匐前進は腕だけで進んでいる。少しは足も使った方が良いのでは・・・と助言をしてしまった私でもある。
 ヘルメットとヘッドランプ、雨具に長靴・・・。Takaさんとアシスタント役のかつらさんはケービングスタイルだが、後に続くご一行は、どうみても炭坑作業へ行く感じがする。それにしても日射しは夏である。ジリジリと照りつけられると、早く涼しい洞窟へ潜りたくなる。「広谷湿原」と「鬼の唐手岩」を左に見ながら「青龍窟」の入口を目指す。しめ縄の張ってある洞窟入口へたどり着くと、ひんやりとした風が吹いてきた。

「青龍窟」の説明→Takaさんのページへ
 Fしめ縄のかかる青龍窟へ、こわごわ入る。  G並智山等覚寺奥の院「青龍窟」

 H青龍大権現豊玉姫が祭られた並智山等覚寺奥の院「青龍窟」は、山伏の修験場であったそうだ。皆で二礼二拝、安全を祈願して大人・子供の順で入窟する。初めて見る光景と、圧倒的な闇、浸食によってできた鍾乳洞、途方もない年月をかけて形成された鍾乳石・・・。かがみながら、横這いになりながら、自然の造形に体位を合わせて進んでいく。そう言う意味ではも人間自体が自然の一部なのだろうと思う。子供の方が小さいので進みやすい。全員がお行儀良く、同じ格好をしているから狭いところは楽しいのだ!などと納得しながら進んでいくと、広い所に出た。九州大学探検部の方が発見されたそうで「九大ホール」と呼ばれているそうだ。まっすぐ立てるということが、こんなに有難いことなのか・・・と思った。

 
 I全員仲良く腕立て伏せ?チャウチャウ!  J水滴が滴る石柱と石筍
       
 K長男・次男・・・、こんな体験が出来て、君等は一生の思い出がまた一つ増えたね!  L途方もない年月をかけ発達した鍾乳石の前で記念写真。
   

 MTakaさんの案内と、乾電池の明かり無しにはどうもできない感じだ。視界に入るもの全てに感謝してしまう妙に謙虚な自分がいた。そして、この素晴らしい体験を家族全員で出来た。共通の話題と感覚を持てると言うことは、この上なく素晴らしいと思う。貴重な体験に誘っていただいたTakaさんと、お手伝いをいただいたかつらさんには、本当に有難いと思った。惜しむ様に入口を目指すと、下界の空気が匂ってきた。いつになく眩しい太陽光だった。

 
 今夜も続く・・・至福のキャンプ・・・。

 その夜、また違う仲間が増えた。YUTAちゃん一家、しげさん一家、あいちゃん親子、RANさん、tetsu-2さん、かつらさん、ほたるさん、einさん、きいさん、kennさん。幸せ一般、仲間一杯である。それぞれに笑顔で会話が弾む。今夜も、はじけて爆酔だった。

 

続いて翌日の「平屋台/貫山トレッキング」へ→見る

  

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