水流渓人「登山日記」 No.548
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2014年10月29日
「扇山」宮崎県
(おうぎやま) 1661.7m○等三角点
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山頂からは、阿蘇・九重が見えていた。
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次女に誘われた九重行きは、少し襟を正して山へ向き合う事を決心した。不甲斐ない親父を見せるわけにはいかないとも思い、ママはついていけなくてはイケナ
イと思ったことだろう。かつて、不動冴山の藪斜面を登った時に見た、「内の八重登山口」からの扇山へと向かう気になった。しかも、通常の登山道でなく、不
動冴山への縦走なのか?あるいは違うルートからの下山なのか?軽くはない方法を意識していた。
自然濃い登山道には、紅葉が交わり深い癒しの歩きが始まった。谷沿いから稜線を目指す・・・「山を登るという行為は、何か人本来の原点に近い行動に思え
る。」・・・いつもいつも登山の記録を書いているが、書く・・・書き残す・・・果たして何の為の行為なんだろうか?自分の為なら、感じるだけで良い。子孫
に残すなら、押しつけみたいなものにならないか?いや、読み返す事無いよなぁ〜。自分史などど、死に行く者が自分の生きた証として・・・なんて言ったりす
るが、残されて読む人がいるのだろうか・・・。書き残された文書・文字が、果たして誰の目にも触れず捨てられていくのなら、書くと言う行為のなんとも儚き
事なのだろう・・・。今、時折読み返す自分ために書くのなら、それでいいが、こうしてウェブに公開する事の何か意味みたいなものがあるのだろうか??
歩き、息をして、汗をかき・・・そして、その一歩一歩が積み上がり山頂と言うその日の目標が訪れる。それに、意味や価値やを必要とする者は無く、つまり
人の前に生き物である思考を備える人の業だとしたら、手足五感を精一杯広げあがく、生を主張できるかすかな行為・・・それが登山であり、その記録でしかな
い。
扇山の山頂につながる、不動冴山への稜線は、それはそれはウットリするほどの曲線を描いていた。稜線に広がる濃い自然は、何か自然の一部となり得る自己
の命に繋がるが如くの生命感を感じた。特に石楠花の個体の多さに魅了され、かつては覆い尽くしていたであろう笹の立ち枯れ・・・自然のサイクルを小さい存
在の人が感じる事が出来た。到着する山頂に、平日とは言え他の登山者がいるのに驚いた。松木から登って来られたのだろう・・・おそらくその方達も、こんな
日に登ってきた私たちに驚かれていた様子で・・・山頂三角点付近に広げた荷物を、慌てて片付けられた。山頂で昼食をとりながら、南方面の東へと流れ下る尾
根に照準を合わせている自分がいた。
一旦、扇山小屋を見学に下り、目指す下山ルートの尾根へと巻き込むようにトラバースすると、立ち枯れた笹が、それはそれは厄介なまとわりつきをしてくれ
たが、ようやく掴んだ尾根は、すこぶる快適に歩けた。あくまでも自然の濃い下山のルートとなったが、その林床の豊かな事に驚いた。しばらくぶりの藪ルート
に、楽しむ私と、疑いなくついて来るママ・・・。石灰岩質の山は、行く手に崖を混在させるが、豊かな樹木のおかげで、安全に高度を下げて行き、登山口へと
導いてくれた。林道から見返す斜面は、紅葉と、しっとりとした自然林とが混じり合い、今日の一日を満足に締めくくらせてくれようとしていた。
九重で待つ次女のもとへと、少し足慣らしが出来た。
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下山しようと決めた尾根
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使用禁止の扇山小屋
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今回のコース
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ブログ |
自
宅7:30----耳川----諸塚----椎葉----国見トンネル----内の八重登山口10:16----扇山12:22----昼食----下山
13:00----扇山小屋13:17----東側尾根へ----藪ルート----登山口15:42----五ヶ瀬----高千穂----延岡----日
向(夕食)----自宅 |
参加者
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パパ
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ママ
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長女
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次女
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長男
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次男
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ゲスト
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出欠
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●
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●
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-
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-
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-
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年齢
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55
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54
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24
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22
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20
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18
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-
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ピーク(山行)合計
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763
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256
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86
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114(+28)
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127
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101
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