水流渓人「登山日記」 No.541

2014年6月8日
「彦岳/佐間ヶ岳」(ひこだけ/さまがたけ)大分県
 639.4m 三等三角点 / 328.3m 三等三角点
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狩生から見上げる
彦岳山頂
山頂から佐伯方面
 
 登山口へ向け車を走らせる。すでに、佐伯市までは自宅から2時間程度の距離となった。ママは、山に対するトラウマみたいなものが あったそうだ。山の先輩に、「あんた、そんなんじゃ〜周りに迷惑をかけるよ。」と、言われた事が、いつもふと頭をよぎり、とても重たく残っていたそうだ。 今まで、登山口へと向かう林道で、何度も深呼吸して自分を落ち着かせようとするのを見てきた。歩き始めれば、忘れてしまうそうだが、登山が体力的でなく、 トラウマで嫌なものに思え居たそうだ。今回の山行を終え、台所で、「なんか、気持ちが晴れた感じで歩けたわ。」と言った。山の困難さや、キツさや、珍しさ は、そりゃぁ〜楽しいもんかも知れない。だが、私も、突っ込んでむさぼる様に歩き回った頃を過ぎ、こだわりなき登山を、少し始めてもいいかな?と思ってい る。
 今回、山は「彦岳」と、分県別ガイドを見て決めていた。最近、テレビで見た「塩湯温泉」の「海鮮丼」も、食す計画があったからだ。前夜、急に長女と彼氏 がやってきて、なにやら話というので、近所の居酒屋へと出向き、美味い刺身を食べてしまったが、まぁ、海鮮丼も気になっていたし、急に計画変更もめんどい 気がした。そして、今回の登山は彦岳が登り30分、佐間ヶ岳が登り25分・・・海鮮丼の待ち時間90分というから、どちらかというと、難易度の高さから海 鮮丼なので、その記録を書く方が、たくさん書けそうだ。
 「彦岳」・・・3合目まで車で行ける。下からも登れるが、車道があれば、迷わずグイグイ行くのが、水流渓人流・・・。車で山頂へと行けても、立派な1座 と記録するのも水流渓人流・・・。立派な登山口ゲートをくぐり、整備された道を歩く事30分。なかなかな山頂に辿り着き、眺望のない山頂ベンチで、水分補 給をしていたら、あらら・・・雲が晴れ、佐伯の市街地と海まで見渡せた。とりあえず、そそくさと下山。目指せ「海鮮丼」である。

 カーナビでたどり着いた「塩湯温泉」は、すでに順番待ちのお客さんでごったがえしていた。海岸端なので、しばらく上げ潮の動きを見ていたが、あ れこれ時間を潰し、空腹を我慢した。90分も、順番待ちが出来るほど大人になった私を確認した。それほどの価値があったか?だが、海の見えるテーブルで、 しかも安い価格で提供される新鮮な海の幸は、やはり人気の出るものだろう・・・と感じた。

 電波塔があるから、山頂まで車で行けるだろう・・・と、地図判断で「佐間ヶ岳」へ向かう。民家の隙間から伸びたような林道は、ずっとコンクリート舗装が 施され、伐採地へと出た。山頂付近に見えた電波塔は、尾根の肩付近だったので、山頂へ直登出来る位置に駐車し、伐採斜面を掴みあがる。ママの一番不得意と するスタイルの登山だろう・・・。涼しい風が吹いていて、遅いママを見下ろすと、向こうに海が見えていた。山頂には、何が祭られているのか?祠が3つ鎮座 していた。静かな山だ。

 最近、山の記録を書いても、次々と言葉が出てこない。もともと、私の登山日記は、その時の感覚を、山に関係なく書いているものが多く、おそらく山の案内 にはなり得ていない。それでいい。それだからいい。なにか、発信して丁寧に案内みたいなものもあるが、私はあくまでも内面を綴っていきたい。読み返すこと も少ないが、昔の記録をたまに目にすると、その時の感情や状況が、自分にだけ広がってくる。山の名と、場所や、ルートやは、すでに忘却に域にあるが、感情 はよみがえってくる。帰路、子供たちが小さい頃によくキャンプや川遊びに行った北川の支流「小川」(こがわ)の河原にホタルを見に行った。河原で夕食にオ ニギリを食べた。たくさんの思い出に包まれ、川音を聞いていたら、あの頃に包まれた。あまりにも多い家族の宝・・・、まだまだ欲しがる自分は欲深いのだろ うか?また、子供たちと一緒にと、どこか行きたい願望が膨らむ。叶うことない気がしてならない。すでに、自分の人生を歩き始めている4人の子供たちが、愛 おしくでたまらない。

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ん?電波塔・・・
山頂の祠
佐間ヶ岳山頂
 ブログ
自 宅7:00---都農IC----蒲江IC---佐伯市----登山口9:58----彦岳10:26----下山11:00----塩湯温泉(海鮮丼) ----駐車位置14:41----左間ヶ岳15:06----下山----番匠川----道の駅はゆま----北川ホタル19:30----自宅10: 00
参加者
パパ
ママ
長女
次女
長男
次男
ゲスト
出欠


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年齢
55
54
24
22
20
18
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ピーク(山行)合計
752
246
86
114(+28)
127
101
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