水流渓人のページ「登山日記」No.527

 
2013/02/10
 落石」美郷町・「広野山」椎葉村
おていし 1221.1m  ひろのやま 1272m

宮崎全山挑戦も終盤を迎えたが、まだ知られざる良い山に出会えた!

 
ぴょこんと山頂が見えた 自然林が多い 落石」三等三角点
 

  予想以上の山に出会うと、嬉しくなるのは当然だ!「おていし」とは、上手く呼んだ名だと思った。その由来は知らないが、尾根歩きは、本当に気持ちの良い自 然林の中の歩きだった。静かに歩ける事に、これ以上の喜びは無かろう。「山」は、案内されたり、導かれたりするものではないと、そういう持論を持て始めた のも、宮崎全山挑戦と言う自分へ課した課題からの産物だろう・・・。「山」・・・自ら行くものだ!人の背中を見ながら山頂を迎えたり、枝に巻かれた赤テー プ探し登山の、なんと危険な事だろう・・・。それで山頂に立てた事に喜びを感じるのは、人それぞれだろう。登山道に、たくさんの目印をつけ、案内看板を設 置し、「整備」と称し正論化する事の、なんと押しつけの親切なのだろうと思う。それを批判しているのではないが、私には迷惑だと思ってしまう。我流・我 儘、なんとでも言われても良かろう。整備と称し設置した目印を、あなたは一生付け替えますか?そのくらいの覚悟で整備して欲しいものだわ!頼りに登山する 人が増え続ける昨今、山頂まで舗装されないか、そんな不安を抱いて仕方ない。「山」・・・自ら行くもの!そう出来なくなる前に、私は「山」を止める。
 ストレスが尻上がりに上昇した「全山制覇」への道のりだったが、カウントダウンし始めた頃、私はふと空っぽになりそうになる。「次は何?」「目標は?」 人に聞かれ、自分で自問し、焦りそうにもなった。でも、空っぽになり、ニュートラルな状況は、どんな方向へも進めそうな「楽しみ」に満ちた状況でもある事 に気づいた。そんな事、あれこれ考えながら歩いた「落石」、山頂から見えた景色は、あくまでもくっきり澄んだ迷いの無い景色だった。

林道途中から山頂 山頂付近に立つ孤高のブナ 広野山
 


山頂からは、霧島連山・九重連山の景色が楽しめた。

  慌てて2座目を目指す。慌てなくても、味わう様にのんびり構えてもいいのでは?と、引き止める感覚もあったが、2座目を狙うのは、全山挑戦のスタイルであ り、自分への挑戦でもあるではないか!大したことではないのだが、全山を歩き、記録を残し、それは誰の為でもない自分の為でもある。終わった事を味わう 程、まだ私は老いぼれていないつもりだが、記録は日記みたいなもんだ。小学校6年間、亡き母は、私に日記を強要した。当時は、「強要」と感じた行為も、今 は、書かなくては不安になるほどになり、感謝している。挑戦する事を、いつも見守り、絶対ダメと言わなかった亡き父の精神も、いまだに続いている。両親 は、私の前からその身体を消したが、私の中で、今も生き続けている。そんな幸せを感じれる様になった自分もここにいる。「感謝」・・・その言葉を抱き、感 じ、人にも与えつつ生きて行こう!大崩落した広野山の斜面を、なんとも言えぬやさしさを感じることが出来たのは、トレースする右の急な樹林帯を抜け、山頂 へ至るイメージが私の中にあって、そして、それを今楽しめるのだ!という期待感が大きく勝っていたからなのだろう・・・。そんな時間から、イメージ通り歩 き、下山して来る・・・「山」・・・自ら行くもの!という、贅沢な状況に浸る為に・・・。

 

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自 宅6:45----南郷村・森の駅「きじの」8:50----茶屋越トンネル----林道標高850mスタート9:41----落石11:36----昼 食----下山12:15----駐車位置13:06----移動----砂防堰堤スタート15:15----広野山15:49----下山16:05- ---駐車位置16:32----森の駅----自宅
  
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠            
年齢 53          
ピーク(山行)合計 725          
 
 
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