「雪の中を歩きたい!」と言いつつ、しばらく空いた登山に誘い出すのに、「韓国岳」は、歩き慣れた山なので、ママはすぐに了解した。折りしも、小噴火を続ける「新燃岳」を見下ろす形になるので、それも楽しみ・・・ぐらいの気持ちで出かけた。
いつも、「子供を学校に送り、迎えに行く間の登山」となる、夫婦登山が多い。子供の送迎は、過保護な感じがするが、バスで2人が往復するより、遥かに経済的だからだ。宮崎市内の学校なので、そのまま山へ向うには、霧島界隈は便利な位置である。
小林市内から、えびの高原に上ると、氷結した不動池が出迎えてくれた。一面、雪景色を見るとウキウキする。水曜の平日に、登山者が結構いるのに驚く。
「雪・噴火・ジオパーク」がキーワードだろうか・・・車内で支度し、6本爪アイゼンを付けて歩き始める。折角だからと、北峰へ向け雪面に足跡をつけてみる
が、腰まで埋まる所も多く、30分のラッセルで、あっさり登山道へと戻る。まぁ良いウォーミングアップになった!登山道は雪に覆われ、今が一番歩きやすい
状況ではなかろうか?下山に、ビニールシートで、滑り降りてくる人もいた。
8合目あたりから強風になる。山頂で記念写真を写し、岩の間に身を隠して、食べたラーメンが、美味しかった。新燃岳の噴煙は、高千穂峰をすっぽり覆い隠
していた。活火山で、以前から水蒸気のがあちこちで上がる活火山の霧島なので、この噴煙を安心して見ていられたのが正直な気持ちだ。飛び交うヘリコプター
が少々気になったが・・・。大浪池も完全に氷結している様に見える。
山頂は11:54。下山は13:05。山頂から下山するときは、新湯温泉〜霧島神宮〜御池〜高原で帰ろうと思っていたが、車のエンジンをかけ、一旦向い
かけて、切り替えして小林に下りた。何かの知らせだろうか?風呂から上がり、見上げた空は真っ黒な噴煙で覆われていたが、その時もまだ、爆発し多大な被害
が及ぶなどと思ってもいなかった。新燃岳が、昭和34年2月17日以来、52年ぶりの「爆発型噴火」を起こしたのを、帰宅したテレビの報道で知った。
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