自宅を出発すると、車内で考えると億劫になる計画だった。出来る限り、気を紛らすのに、CDを大きく流して走る。途中、門川町のコンビニで、食料を仕入
れる。延岡市内を通り過ぎ、北川沿いに北上すると、下赤地区に「下祝子」左折の標識がある。左折し、橋手前で右折、黒内方面へ右折し、桑原山への標識左折
で林道へ入る。林道は、普通車では少し大変かな?と思うが、登山口標柱付近に駐車させてもらう。
林道を歩き、オレンジの標識から15分で矢立峠に到着。何を思ったが斜めに歩いてしまい、登山道ほ外れている事に気付いて斜面を上がり登山道へ・・・。なんだか、気が乗らないと、的外れな行動をしてしまうもんだ・・・と、気持ちを引き締める。
標高900mの矢立峠からは、標高差400mの急斜面を一気に登る。ズリズリだが、息を整えながらでも、急な分、距離は無いので、1300mの肩辺りま
では勝負が早い!しかし、そこから山頂は遠く感じてしまうほどである。(下写真)しかし、ガスが覆ったりはあるが、大崩山が見えたりすると、俄然、雰囲気
が良くなり志気も高くなってきた。桑原山を踏むと、少し食料と水を補給し、すぐに先を急ぐ!
桑原山からは、万次越を過ぎ、鞍部の1160mまで標高差240mを下る・・・下るという事は、帰りは登るという事だ。そして、木山内岳も桑原山と近い
標高なので、240mを登って下る・・・嬉しい?作業なのだ。稜線は顕著だが、微妙に進路を左右し、支尾根が多い。緊張感を維持し、復路を考慮した歩きを
続ける。木山内岳へは、なだらかな登りなので、疲れることは無いが、素晴らしい稜線の自然をうっとりと眺めている暇が少ないのは惜しいものだ!
木山内岳に立つ!まったく人とは会わない日曜日だった。写真を写すと、すぐに1260m付近の広場へ戻り昼食とした。2時も過ぎると、濃い霧が立ち込め
始めた。不安と自信と慎重さを意識しながら、桑原山へと戻る。「ここまで来たら、後は矢立峠まで、急な斜面だが下りだけだ!」と気を許したのがまずかっ
た。うっかり、「上人の岩屋」方面(それは後から知った)へと100m下降してしまった。走るように戻り、方向を修正する。ガスで尾根が有視界出なかった
事と、思い込みや軽はずみな気持ちが20分のロスをする。まぁ、警告ともいうべき戒めのアフターだったが、ルートに乗れば矢立峠まで迷うことはない。4時
ともなると、森は暗い。あと1時間遅れると、ライト点灯となり、より間違いやすくなる。林道へ出た時には、ホッとした気持ちと、達成感に溢れていた。やは
り、初見コース初山頂は、どれも思い出に残るものである。
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