どこか行こうと考えていたが、行く先が決まらなかった。山行には、ある程度の事前準備が必要で、感覚で行くとひどい目に会うことがある。(あったことが
ある。)一枚印刷した地図が、脳裏にあった「巣ノ浦川」で、終了を林道で終わるのが悔しいが、今日の気分はこんな所だろう・・・!
生駒地区、川と交差するところに車を止めて川に入る。まず直瀑で巻きとなる。巻きながら見えてきたのが2段の堰堤・・・。さらに巻くと、すごくうるさく
痛い藪・・・。そのやぶの中が、昔、遊歩道だったり東屋だったりしていた。しかし、痛い藪!その堰堤を越して見えてきたのが、甑岳が見える河原だった(左
写真)。なんとも、ノドカな歩きで、今日の気分にしっくりと来た感じである。
かんがい用水用のタンクが右に見えると、終点となった林道が来ている。少しで、正面に滝が現れるが、巻くにも右は藪が深く、左は断層がずれ岩が帯状に広
がっていた。仕方なく後戻りし、抜けれそうな所を探し登り上がると、立派な作業道が通っていた。しばし歩いて、再び沢に戻る。雰囲気も良くなると、正面
に、2段になった滝が迫ってきた。滝つぼで、しばしあふれるマイナスイオンをあび、滝の霧に包まれ時間を忘れる。右を大高巻して行くと、更に堰堤も見え始
め、更に巻いて堰堤上に出た。ほどなくで、林道と出会い昼食とした。
歩いてみれば、初めて来たこの沢は印象に残る事になった。最期の堰堤手前で、蜂に襲われ頭と耳をチクッ!とやられた。何十年ぶりの蜂のチクッ!は、強い
電流が走った感じである。いやはや、オッサン・・・パニックになりかけて沢で大暴れ!!である。いつもリュックに入れている「ポイズンリムーバ」で、毒を
吸出し、薬を塗った。
そんな、「巣ノ浦川」である。
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