12月の例会登山として、募集の山行である。私の募集は、いつも「会員問わず」なので、西都山岳会の9名と、その友人・親戚が3名、久しぶりの長男で、
合計13名の参加となった。今回のコースは、藪尾根を通っての、少し長丁場で、降雪がどう影響するのか心配もあり、全体のペースを見ながら変更も考慮して
いた。
高千穂河原から、高度を上げることもなく、矢岳からの登山道と合流し、炭化木の沢方面と進む。途中、左折を直進して炭化木の沢に入ってしまう。そのまま
尾根を地図に頼って進んでも同じ南尾根だから・・・と少し進んでみたが、えぐれた沢が数本・・・、不安げな後続メンバー・・・、先を考えると登山道へ戻
り、計画通りにと思い直しロス30分となる。
獅子戸岳と新燃岳への鞍部へ繋がる登山道は、次第に高度が上がる。一気にペースダウンするパーティとなってしまった。登りあがって、いよいよ登山道から
外れ、大幡山の稜線へ突き上げる南尾根へと向かうために、一旦、沢に下ると一気に冬景色に変わる。少し登り昼食としたが、藪尾根のペースはますます上がら
ず、稜線へ抜けたのが、すでに13時30分・・・、韓国岳北峰へは、時間的に無理と判断し、登山道から高千穂河原へ戻る事に変更した。
参加してくれた方たちは、あまり歩かないコースに、それなりの満足はあっただろうが、いずれにしても地図を確認する事をしない。時折聞いてくる位置もあ
いまいで、読図山行とは、先頭を行く者だけの事か・・・と、寂しい。しかし、例会の山行は、チームとして完結することが優先で、しかもケガもない事も大切
な事・・・。帰路に寄った、熱めの温泉で一日を振り返ると、参加された方たちの顔が、一人一人浮かんだ。
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