「綱の瀬ルート」は、千畳敷に登り上がる2ピッチのルートだ。トンネル横から、綱の瀬川へ向け斜面を下り取り付きへと至る。
1P、確実に5級以上はあると思った。初めてのルートは、難しく感じるものだが、やはりフリーでは登れず、難しい。2P、なかなか豪快に千畳敷に抜け
る。ハング気味を掴み上がると、なんとひょっこり天国に抜ける気がした。なんとも、面白いルートだと思った。
久しぶりの小松の親分リードのクライミングは、なんとも安心して登れるもんだ!今まで、教わることなく、2人でルートを探し挑戦してきた「水曜登攀隊」
としての足跡がある。私は、彼の技量に包まれ多くのルートを登らせてもらう事が出来た。1年ぶりの彼のフォローに完全に甘えての一日。衰えた登攀力でも、
ニードルも問題なくフォロー出来る気がしていた。
千畳敷で行動食を取り、ニードルの取り付きへ向かう。「1Pは、スーパールートから行きます!」と、いつも通り難しい方を行く。私は、最初から、A0・
A1を駆使して、いつものように楽に登る事ばかり心がけていた。初のニードル挑戦となったじんさんの粘りと勇気には、驚いた。いつもニードルには、恐怖心
を見透かされ、逃げるように下山していたが、明るいじんさんの声に救われ、爽快ささえ感じたニードルピークだった。
4日、次女の「合格通知」が届いた。とりあえず腕試しとしてなのだろうが、学科である一次試験の合格通知であった。2次試験は身体検査などになっている
が、たぶん辞退するのだろうと思っている。手当てを戴きながらの大学なので、勧めてしまうと彼女の気持ちに迷いが出るかも知れない。彼女の高校生活は、本
当に輝いていたと思う。いや、親に輝きを見せてくれたのだろう。いよいよ受験が本番を迎える。彼女の進みたい方向は、私にはボンヤリとしか判らないが、
きっと今までの様に、私を驚かせてくれるのだろうと思っている。いや、何でも感性豊かに取り組む彼女だから、どこに進学しようと、それが彼女の選んだ道と
して私は納得できるのだと思う。「合格通知」で爽快な思いをしている最中だから、このレポも爽快に書いているのだと思う。本当は、久しぶりで怖いばかり
だったはずなのに・・・。
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