「岩だ!」と思いを高めるのに、5ヶ月かかった。そして、この青空に溶け込むような比叡のスラブを見上げた!1スラの取り付きに立ち、直上する。途中の
ビレー点は、チェーン付ハンガーボルトが打たれている。横目に見ながらロープを一杯に伸ばすと草付入り口の立ち木に到着する。フォローしてきたじんさん
に、そのまま2スラノーマルの取り付きに進んでもらう。彼女は。2スラを知らないが、あーだこーだと下から声をかけながら行って貰ったら、2スラの取り付
きに立っていた。
2スラの1Pは、スーパーなら3度登っている。1度は、リードし
ている。当然のチョンボ技術だが、必死で登って極度の達成感だった。そして、ノーマルは初めて・・・という今日である。出だしのクラックは、離陸がレイ
バックだが、少しでハンドジャムを少し利かせて浅い棚に立つ。あれこれやりながら、少し左にトラバースしてスーパーの終了点へ到達する。なんだ?この必死
さは・・・と、口がカラカラになっていた。風の涼しさを感じているぐらいだから、クライミングの感触は忘れていないんだな!と、少し嬉しくなる。
これからルートはどっち?状態で、思い出しながら行く。3Pの草付トラバースで、ようやくルート全体のコース取りを思い出した。3Pの終了位置は、大ハング岩上の快適テラス。少々休憩を取り景色とオヤツを楽しむ。
私で快適程度スラブをつなぎながら、稜線を迎えた。この達成感は、これからに繋がるだろうか・・・。昼メシは、おにぎりとソーセイジという簡食で、のんびりする。正面の速日の峰がなんとも穏やかな山容に見え、ホッとした気分になる。
「次は、どこを登るかなぁ〜!」
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