カメレオンルートに挑戦する若者パーティと、雌鉾へ向かう。平日に、複数パーティで行くなんて、あまり有得る環境ではない。楽しく嬉しい中にも、緊張感のある一日を過ごせた。
【庵の秋ルート】275m
1P・・・50m/4-級/スラブ
左上斜めにトラバースする。中間支点1本は、なかなか心理的に恐いものがある。傾斜が無いが、スラブに慣れていないと、体が張り付き余計にヘッピリな状況になる。それと、登りすぎると大変なことにもなる!
2P・・・10m/3+級/バンド
私がいうのもなんだが、なんともないピッチ。
3P・・・45m/6-級/スラブ
ルート図によっては5級との表示もあるが、体感的に6−が正確だと思う。なんとも出だしから10mに核心がある。「滑らない」を呪文に上を目指す。
4P・・・45m/6-級/スラブ
だんだん傾斜が強くなる。鉾のスラブだぞ!的な、嬉しいスラブ登り。
5P・・・50m/4+級/バンド
いわゆる中央バンド。トラバースは快適そのもの。
6P・・・30m/5+級/フェース
出だしは、ピンより左に戻る感じでホールドを探すと容易。じんさんが恐がりながらも直上したのを従ったら、なんと3mずり落ちて振り出しに戻った。なんでだ?
7P・・・20m/7+級/スラブ
いよいよ核心ピッチで、傾斜は最強!小松の親分もA0で登りあがったが、じんさんの初アブミ挑戦は、なかなか落ち着いて処理できたと思う。しかし、アブミでも終了点手前は厳しく、お助けシュリンゲの世話になる。私もそうなる。
8P・・・25m/7-級/クラック
なんだかハングを乗り越す感じの強いフェースから始まり、クラックを上がると、アンターホールドの左トラバースとなる。樹林帯へ抜け庵の秋ルートは終了する。
2の坊主へ
簡単なチムニー状を上がると、1m程度のフィックスへ至る。凹角を上がると、2の坊主直下となる。ワイドクラックを5mほど登り、置かれた様な岩を抱き込むように頂上へ抜ける。雌鉾岳の頂上である。
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