地形図を見た時、あまり標高差がなく登山の趣は無いかな?と思った。だよな!「薩摩街道」というぐらいで、歩きやすく、物資の運搬にも適した街道なんだし・・・と、妙に納得してしまう。だけど、2座のピークハントが可能なのは、嬉しく有難い!
折角の日曜日、家族皆で!という図式は、なんだか消えつつある状況を迎えている。子供達は家に残り、私とママだけがやってきた。まぁ、そんな夫婦時間
が、結婚20年を経て戻ってきた?と、つんつるてんの頭の水流渓人がふと思う「さつま街道」である。ナンノコッチャ
岩野屋集会場の駐車場は、広々として、私の車1台である。時折、周辺の民家の方達が通り過ぎたり、喋る声が聞こえてきたりしていた。トイレも開放されて
いて、実に温かい配慮に感謝しつつ、民家の隙間から始まる「さつま街道」に踏み入る。ふかふかの腐葉土・・・さらにふっくらした落ち葉の道は、快適極まり
ない。曇り空だが、雨が落ちる気配も無い。歩きやすいトレッキングロードを、深呼吸を繰り返しながらひたひたと歩く。しばらくで、2つ目の「山ノ神」が
あった。もうしばらくで、3分岐?十字路になっている。地形図を確認すると、ふむふむ右上が「国見山」の山頂だな!と判る。まずは、右方向「堀切」方面に
進む。ケラガツカへの尾根道である。
ケラガツカへの尾根道は、多少くねくねとしていた。多少である。踏み後がしっかりしていて、要所には目印テープもある。何箇所か外れそうになるが、高度
の落ちない様に尾根をたどれば間違いない。誰も会うまい!と勝手な思い込みであるいていると、オレンジ服に鉄砲を抱えたハンターと出会う。なんとも「撃た
ないでくれよ!」と思う気持ちを持つのは仕方ない事。「ケラガツカはどのくらいですか?」と、愛想良く訪ねると、「まだまだ結構あるよ!」と教えていただ
く。その後、銃声を聞くことはなく、獲物は現れなかったみたいだ。
岩野屋から歩き始めて、少し立ち止まったり、電話がかかってきたりで90分で到着した。写真を写すと、さっさと戻る。山頂の平坦な地形は、少し方向を見
失いそうになり、青井岳方面への目印テープをたどりそうになってしまった。とは言っても、10mほどずれただけの事だが・・・。
一度歩いた道は、実に早く感じる。あれっ?と言う間に分岐に到着した。「山ノ神」方向に進み、そのまま適当なところを左上に登り三角点を見つける。そば
に「国見峠」の看板があった。シートに座り、塩の効いたおにぎりをパクつき、熱いお湯を飲むと元気百倍(オオゲサ)である。ふかふかの膝に嬉しい道を戻
る。
岩野屋集会場で、靴を履き替え「岩野屋番所跡」を探す。車でウロウロ回る事10分。ようやく見つけた。集会所付近にある判り難い看板だけで、番所跡近く
の分岐には何の看板も無く。感動を持って辿り着く事が出来た。そのまま、一気に高岡「去川の関」まで戻り、写真を1枚。綾町の物産館で、野菜と名物餃子を
買い帰宅する。
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