1P IV+ 45m
3スラのつもりで立った取り付きで、乾いた4スラを見た。急遽変更となる。2004年5月に登って以来だから、ルートが断片的にしか思い出せない。4プラって、こんなに難しかったっけ?と、言いながら登る。日の当たる南面は、ポカポカ陽気である。汗がにじむ。
2P V 40m
以前登ったときのブッシュが刈り払われ、はっきりとルートが見える。カンテの左、実に傾斜がきつく見えるコーナーに取り付く。しかし、良く見るとスタン
ス・ホールドは確実にあり5級である事に頷ける。ここぐらいフリーで・・・と意気込み登る。私にとっては気持ちの良い、ちょうど良いピッチ!
3P VI+ 20m
大岩の隙間から、向こうのスラブへ。左4級、右6+級・・・、当然の右である。実に厳しい。小松の親分もテンションとなるが、何度かムーブを探り、解
決。速攻の力任せの感だそうだ。フォーローする私は、A0でも登れず、スリングをアブミ代わりになんとか乗り越す事が出来た。難しい。
ブッシュ
4P VII 35m
印象の強い核心ピッチ。デリケートなスラブを直上すると、トゲだらけのテラスに一旦立つ。それから傾斜の強いスラブを登るが、さすがの7級である。フ
リーで挑む小松の親分は、A0となり今後の課題となる。私は当たり前のようにA0だから、ピンが多いピッチは、案外楽に登れる。今年も、こんな調子だな!
と確認するピッチとなった。汗が吹き出るほどに暑い。
5P IV 30m
快適に、青空に向けてロープを伸ばす。
6P III 20m
7P IV+ 20m
行きますか?と聞かれ、今年初のリードをする。3級を過ぎ、ロープが出る所まで行こう!と登ると、4+になったトタン、少しデリケートなスラブになる。
直上だぞ!と気合を入れるも、左に逃げてしまう。フォローしてくる小松の親分を見下ろすのは、あまり無い光景に、実に気分が良い。
8P IV+ 45m
ピンが少なく、ルートを見失う。結果から行けば、もう少しコーナー下を行けばピンか出て来たのだが、小松の親分は手前でフレンズにクリップすると乗り越して行く。
9P IV 45m
10P III 10m
続いてまだリードさせてもらう。4級なんだが、後半の草付き交じりが実に悪い。草付きが雨で滑り落ちかけている中をリードするのは実に気色悪い。泥と草
を登るのだが、立木に支点を作り頑張る。すぐそこに大きな松ノ木(TAカンテの終了点)があるが、2mを残してロープ一杯となってしまう。下に少し上がっ
てもらい松ノ木にしがみつく。
そのまま3級程度を25m上ると稜線に立ち終了となる。暑いほどの陽気だった南面から、一気に冷たい風が北面から吹き付けていた。今年初の握手を交わし、「楽しむ」事を確認する。
|