水流渓人のページ「登山日記」No.290
 

2007/12/26

「高千穂峰」
 
1574m

 
ちょいと登って振り返る お鉢の火口を見る 天の逆鉾
 

 
 今年最後の山・・・と思いつくのは、難しい選択でもある。穏やかに・・・というテーマを考えていたので、いつも西都市からも見えている山にしよう!と思 い出かけた。いくつか候補はあったが、前日の雨も考慮しながら、天気予報で予想を立てつつ・・・鹿児島向きの山が良さそうだと思った。娘息子達を学校へ送 り届けながら、明るい霧島が見えた。
 
 坂本龍馬が「日本最初の新婚旅行」として訪れたことが乙女姉さん宛の書簡に残されている。
「此サカホコハ 少シうごかして見たれば△あまりにも両方へはなが高く候 まま両人が両方よりはなおさへてエイヤと引ぬき候 時ハわずか四五尺斗のものニて候 又々本の通りにおさめたり」(「龍馬の手紙」講談社学術文庫)
好奇心旺盛の龍馬は、この高千穂峰から妻:おりょうさんと何を見たのか?そんな事を考えながら高千穂河原を出発し、自然観察路を歩くと、御鉢の南側コース が立ち入り禁止なのをまったく無視で歩いてしまった。かなりの強風に閉口しながらも、ナイフリッジを通過すると、振り返った景色に大きな満足を抱く。帰路 に古宮跡を通るとき看板を見つけた。
 
【看板の内容】
★高千穂峰火口(御鉢)の火山活動(噴気等)には十分注意しましょう。御鉢は
の背)しか通れません。(*火口内では噴気活動が一時的に活発化することも考えられますので御鉢火口内及び南側火口縁は立入禁止です。)
 

 山頂からの二子石方面は雲の中だったが、錦江湾・桜島は、はっきりと見えていた。このまま海まで駆け下り、海から霧島を眺めたい・・・現代交通事情を駆 使した事に思いを馳せると、龍馬の頃の歩く文化のなんと贅沢な時間の使い方なのだろう・・・と思ってしまう。秒刻みの予定に追われ、携帯電話の追跡に埋も れ、実に窮屈な日々を過ごしている。ゆっくりとした時間をかけて、人を愛すということは実に素晴らしい事だと思った。
 

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自 宅7:00----宮崎市内の学校経由----小林----えびの高原----高千穂河原10:30----登山開始10:40----お鉢右へ---- -山頂12:25--------下山開始12:30----高千穂河原13:25----昼食--------帰路へ----帰宅
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠             
年齢 48            
ピーク(山行)合計 352            
 
 
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