1P 40m 5.11-
3峰の美味しい水場から、30m程先が取り付きである。直上が「天空への階段ルート」、左に回りこむように登るのが、この「ハングの果てに見た夢は・右
ルート」である。いずれも、打たれたRCCボルトはしっかりとしている。私には、5.9とかいうグレードを越すと、すでに体感は麻痺しているので、サッサ
とA1やり放題である。核心部をアブミで越えると言う事は、特にグレードの高い所ほどピンは近いので、架け替えが楽というものだ!成長の無い原因であるの
だなぁ〜!
2P 50m 5.11-
ほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜ぉ
〜〜〜〜〜〜〜〜ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!と、下からずぅ〜〜〜〜〜〜〜〜っと見上げると上の方まで、キツイ?すっきりとしたおそろしげなスラブが伸びてい
る。「ここ、登るんだぁ!」と、ため息混じりに小松の親分のビレイをする。「ここは面白い!」と言いながら、楽しそうにリードしている小松の親分とはまっ
たく違う世界にはまりこんで震えている水流渓人である。掴む!架ける!立つ!の3拍子を駆使して這い上がる。
3P 35m 5.9
カンテ状を登り、ハング下に行く。見上げると、ため息が出る。
4P 20m 5.11
「ハ
ングの直登をしてみませんか?」と実に嬉しそうに小松の親分が持ちかけてきた。「頼むから止めよう!」と、懇願する水流渓人である。しかし、右ルートであ
る小ハングの乗り越しも手強い。乗り越してすぐの不安定なビレイ位置も嫌な感じだ。だが、息絶え絶えにでも、乗り越してしまえば勝ち誇ったみたいな気分に
もなれる!
5P 30m 5.11
どちらかというと、4Pより本当に難しいの
はここかも知れない。クラックを直上し、左へ回り込む所は、3峰すべての高度感がここに集中するかの様だ!しかもピンは、これでもか!というほど遠い。フ
リクションだけでトラバースしてから登り・・・Nama師匠の大胆さを感じる絶妙のピッチである。
6P 25m 5.8
グレード的には、このルートで一番やさしいはずのルートだが、完全フリーなら5.10aはありそうな気がする。ピンを掴めば5.8という所だろう
か・・・。ピンを見れば、目からの信号が頭を通らずに手足に行く水流渓人だが、これは生まれ持った性分だから仕方ないということにしておく!
登り終われば、スタコラサッサと下山して、美味しい水をたんまり汲み。日向の温泉へ直行だ!
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