いよいよ水曜登攀隊の前半戦が終了だ!「初見ルートーのチャレンジ」が真髄であるが、まだまだ宮崎には素晴しいルートがたくさんあり、まだまだたっぷりと
時間がかけれる!「あんまり一気に登ったんじゃもったいないですよね!」そんな会話が今年はあった。一つのくくりとしての登攀は、ある意味その期間の腕試
しであったりする。私にしてみれば、この上なくキツイ試練でもあるが、やはり避けて通れないチームとしての課題である。
朝、車に乗り込んできた時から、小松の親分の気持ちは『Wフレークのフリー成功』であったに違いない!取り付きで、出来たら「お助けスリング」の要求も
きっぱり断られた!少しでも体力の消耗を抑え、成功させたい意気込みである。不安になるのは、いつもの事なんだが・・・。
1P・Wフレーク/6級/30m
カムの位置、ジャミングの位置を丹念に探り決めると、鋭い勢いで最初のフレークを突破した。途中、カムが決まらず少し大変だったが、それでもフリーで抜
けた。充分にレストをとり、次のフレークに向う。慎重にかわし、ついに終了点を捉えた。スーパールートの終了点である。続く私は、カムとアブミの人工登攀
だが、どうしてもアンダーフレークになる所は腕力しか頼れず、必死で抜けた。腕が振るえ、刷れて赤くなっていた。
懸垂下降
1P・新ライン/A1?/30mぐらい?
一旦、取り付きに下降して、最近開拓された新ラインに挑戦する。あっさりA0で抜けた小松の親分には、今日の狙いはWフレークであったことを物語ってい
たが、あまりにもあっさりと抜けた。続く私は、セオリー通りのA1でスッタカタと解決させてしまう!フリーなら、とうてい無理な厳しさである。
2Pノーマル/6-級/40m
特徴的なフレークである。あまりにもあっさり登って、私に「登って来い!」と声をかけた小松の親分である。出たしのみ少しアレレ?状態だったが、掴み上がると今までで一番良い形で登れた気がした。ここをリード出来るようになれば、チト格好良いよなぁ〜と憧れの思いである。
3Pノーマル/5級/45m
ク
ラックから始まり、ピークに抜ける爽快なピッチである。声が届かなくなることを確認し、あうんの呼吸でのフォローに移るのである。ロープ残量と、ロープの
微妙な動きで、クリップも、セルフビレイもすべて判っている。ちょい引かれたロープでフォローを開始すると、ロープも上がる。間違いなく無言で確保システ
ムは完了している。
ピークからの15m懸垂は、いつになく心地良かった。逃げ帰るのでなく、登り終えて帰る充実感があった。後半戦に夢を馳せながら、前半戦を終了させた。
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