ルートつぶし・・・、消化登攀・・・、まぁいろいろ言い方はあるだろうが、こだわりを持つ事も何か楽しいもんである。ただ、私の技術は向上せず、いつも
大ちょんぼ大会ではあるのだが、それでも「登った!」と大手を振るのは、沢山心苦しいものでもある。願わくば、私のレポートを参考にされる事だけはかんべ
ん願いたい・・・と思うこの頃である(^o^;)
【スプリングスカイルート】日本の岩場より
4級 X+ A1(Z) 250m 2〜3時間 1985年4月21日開拓
1P・・・25m 4+級 A0(6+) スラブ
出だしのピンにスリングが残置してある。こういう場合は、大概難しい湖とが多いのだが、やはり傾斜がきつく大変だった。いくらそのスリングを握り、ピンに立とうとすることすら難しいのである。このグレード表示はおかしいのでは・・・と、すごく疑ったりした。
2P・・・20m 5級- スラブ
なかなか微妙なスラブ登りである。どう登ったか、今となっては記憶が飛んでいるが、かつてのKYCルートと交差する。
3P・・・30m 4級 スラブ
ビレー位置が間違っていたのだろうか?ロープは48m出た。4級とは言え、苔ポロポロのピンの無いスラブは気色悪い事この上なしである。ブッシュに突入した所にハンガーボルトがあった。
ブッシュ
非常に悪い場所から掴み上がると、それはそれは危険な匂いプンプンである。日陰のブッシュテラスでお茶を一口!
4P・・・45m 5-級 スラブ
段違いの右上のスラブほ直上する。2ピン過ぎた辺りから、30m以上のノーピンは心臓に悪い・・・と言っても、それはリード者の事。私は、ノー天気にペチャペチャとステルスラバーを岩に粘着させて楽しく登る!
5P・・・45m 5級 A1(Z-) スラブからフレーク
どえらいフレークがそこにあった。泥と苔と草のつまったフレークが、次第に被さってくると、ブッシュのハングに押さえられる。そこをわしづかみに恐怖の木登り状態である。なんだか、ここで私の魂は口から出てしまい放心状態でテラスに立つ。
(ここからKYCルートへつなぐ)
6P・・・45m 5級 A0(6+) コーナーからスラブ
ナンヤ!ココハKYCノカクシンデハナイカ!・・・どっと疲れる状況の巨体コーナーが、頭上に展開されている!切れてしまいそうな緊張の糸を、もう一度繋ぎなおして、ごっついコーナーを乗り越す・・・。右のスラブに出ると、案外快適!
7P・・・30m 3級 バンド
いわずもがな、私のリードであるd(-_^)good!!
8P・・・15m 4+級 クラック
ここは、気を抜くと恐いクラックだもんね!って感じ、ノーピンなのでフレンズで慎重に支点を取って2の坊主の頭へ抜ける。握手。
初めて一の坊主へ行き、雌鉾岳の山頂標識を見る。登山道を下山したが、なかなかいい登山道だと感じた。圧倒され、飛んで行っていた魂が、どこからか舞い戻ってきた。
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