水流渓人のページ「登山日記」No.232
 
2006/08/14

「大船山」大分県
1786m
 
坊がつるより大船山 山頂より段原を振り返る 景色の良い山頂
 

  
 坊がつるにテント泊した。翌早朝にご来光登山でも・・・と計画していたが、前夜ママが体調不良となり、私と子供たちで登る事にした。リュック2つに水4Lと行動食、雨具と非常用具を詰め込んだ。
 非難小屋横から登り始めると、樹林帯を行くので涼しい。段原が近づくにつれ、展望が開けてきた。子供達は坊がつるに張った我が家のテントを確認するとマ マを心配していた。坊がつるを裾に広げ、三俣山がクッキリと見える。硫黄山の左に折り重なるように久住の連山が鎮座する。さらに左、阿蘇方面には雲がもこ もこと千切られた綿菓子の様に覆われていたが、子供たちが「ワア〜ッ!雲より上を歩いているわぁ!!」と言ったそのままに、低く垂れ込め、今いる久住を越 せない程度である。周囲の景色や山々を、「あそこ登ったよね!」と判るほど、子供たちも成長してきた。
 段原に着くと、山頂が右に待ち構えていた。途中にある崩壊寸前の非難小屋を覗きに行くと、一気に山頂に立った。正に360度の景色を楽しむ事が出来た。 遠景は無理だが、祖母傾もうっすら確認できる。遠景がぼんやりしている分、近い久住の景色はよりくっきりと楽しめた。山頂で行動食を食べたり、少しのんび りしている間も子供達は元気一杯である。すでに体力は敵わないのだなぁ〜と、気力と口だけで行かないと仕方ない状況になってきている。
 下山は、長女・次女・長男が先を行き、すぐに見えなくなる。私は次男のペースで降りていく。程よい間隔で先行する姉兄は待っている。この待つタイミング とルートの確認は、家族で歩いてきた経験で得たものだ。次男の下りは不自由な左足を安全に着地させる為に時間がかかる。しかし、手をつながなくても自力で 下っていく。後ろから見ていると、つんのめってこけそうだが、彼なりのバランスを保っている。しかし、あまりにも緊張をする下りや沢や岩場は、ある程度の 判断を私がしながら手を差し伸べる。必要なのか不必要なのか、それは判らないが、それが家族としてのペースであると信じている。そんな普通の登山者より、 ハイリスクの状況で彼は78座をやり遂げてきた。登り同様のタイムを費やす我が家の下山、ママはそのペースこそが家族のペースなのだから、他の人が混じる より家族だけの山行が好きなんだ!とよく言う。
 大した休憩も無く、一気に坊がつるに降りると、ママの待つテントに駈け寄った。
 

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【13日】8:00自宅発----9:30延岡市----11:45竹田・星降る館----12:10長者原----12:40吉部登山口----14:20暮雨の滝---15:00大船林道----15:30坊がつる----泊

【14日】5:30起床----朝食----7:35大船山登山開始----9:05段原----9:35山頂----休憩----10:15下山開始- ---12:05下山・坊がつる着----休憩----撤収----16:55帰路・坊がつる発----大船林道---近道----ゲートのある橋--- 18:50吉部登山口駐車場----まきばの温泉館----三重町/夕食----11:45自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠  
年齢 47 46 16 14 12 10  
ピーク(山行)合計 283 坊がつる 79 88 96 78  
 
 
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