水流渓人のページ「登山日記」No.229
 
2006/07/12

「尾鈴/袋谷」宮崎県
名貫川水系
 
入渓前に記念写真 渓相 暗い谷を遡行する
 

  
 朝、仲間と比叡まで行った。数日の雨は、岩肌にたくさんの染み出しを作っていた。それでも諦めきれないで、あちこち眺めたが、振り出した雨に退散を決めることが出来た。
 帰宅すると、自宅付近は青空である。ママを尾鈴の沢歩きに誘った。2〜3時間でも沢の中を歩けばいいかなぁ〜と思った。最近は、普段から「夫婦ウォーキ ング」を楽しんでいる。歩く事に関しては楽しくてしょうがないが、危険な沢へ行く事にはママは少し消極的でもある。歩くだけではすまない要素が、沢の中に は集約されている。今回は、いつも行く袋谷の1番目の橋から上流部を行こうと思った。2番目の作業小屋付近に駐車し、しばし林道を下ってから沢に降り立つ つもりでいた。
 無理するつもりは無いので、ルアーとロッドも持参する。支度を整えると林道を下りながら、降りやすい場所を検討しながら、高度を下げていく。藪がきつく なりそうな境目を選んで突入する。斜面は滑るが立木が掴めるので問題はない。気をつけなければいけないのは「落石」を起こさない事である。沢に降り立つ と、すっぽりと深い森に覆われ日が遮られていた。足元を確かめながら、恐る恐る、ゆっくりとついてくるママの気配を感じながら、私はルートを探していく。 初めて歩く沢は、このルート選択が楽しい。自分のレベルに合った流れを選びながら、ママも上がれるかを確認しながら進んでいく。落ちてもケガの心配がなさ そうな場所は、あえてアドバイスしないほうが礼儀だと思う!くもの巣だらけの渓流は、なにかしらあまり人が来ない様な気がして得した気分である。実際、一 晩でくもは巣を張るのだろうが、奥深い気がする。しかし、近くを林道が抜けている安心感は大きい。夏休みに山頂まで詰めあがる家族計画であるが、そのため の練習と感は鈍らせてはイケナイ!
 少し水量が多い名貫は、実にいい沢音がする。こんなに沢の音がしているのに、体は「静けさ」を感じているのである。小滝を越していきながら、振り返ると 高度が上がっている。その景色の中にママの姿がある。幸せだ!と深呼吸をしてしまう自分に気付く。橋が見えてきたので、昼食休憩をすることにした。
 日の差す岩を選んで、ザックを降ろした。大したオカズの無いいつもの弁当だが、味覚は状況を脳内で整理してくれるので、この上ない美味しさを印象付けて くれる!自然に親しむ事で、私、そして夫婦・家族の「豊かさ」への価値観は大きく変わった。変わらぬ自然からは、自己を変える事で大切な「本当」が見えて くることを教えられた。
 昼食後、しばらくの遡行で谷が大きく開けた。出来たばかりの堰堤が正面に鎮座していた。工事用に抜かれた仮設道が切り分けられた樹林の中に無惨?に残っていた。「もう、やめよう!」と、気持ちをそこから先へ持って行けなかった。

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5: 25自宅発----6:00都農神社----7:30比叡----中止----10:00帰宅----11:00自宅発----11:40入渓----昼 食----14:00終了----15:00帰宅----洗車2台----垣根剪定----ホームセンター----駅へ迎え----19:10自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠          
年齢 47 46          
ピーク(山行)合計 280 106          
 
 
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