水流渓人のページ「登山日記」No.225
 
2006/05/31
「ミヤマキリシマ」宮崎県
霧島の深い懐を堪能する
   

珍しい白のミヤマキリシマ もっと珍しい紅白のミヤマキリシマ 記念写真!
 

  
 久しぶりに同行する事になった熊本のじんさんに、これまたとっても久しぶりのF先輩で ある。上手い事絡んできたのは、咲く時期となった「ミヤマキリシマ」である。霧島当たりに・・・と、誘い出したじんさんとの山行・・・。その夜、珍しいミ ヤマキリシマの変種を掲示板に投稿していただいたF先輩。「どの辺りに・・・?」の問い合わせ電話をしたら、「案内するよ!」の嬉しい返事だった!
 小林ICの出口で待ち合わせたじんさんと、えびの高原越えで高千穂河原を目指した。平日のえびの高原は、いつもまばらな人だが、花期であるミヤマキリシ マ目当ての観光客や登山者がたくさんいた。大浪池登山口を過ぎ、左折して高千穂河原に到着すると、これまたたくさんの車で驚いた。小学生の遠足?登山?も 来ていて、さながら祝日の観光地を思わせる雰囲気である。すでに到着していたF先輩に挨拶をし、じんさんを紹介し、支度をし、出発した。
 マイナーコース?・・・穴場コース?は、人に会わないから得した気分になる。霧島の山々を眺めながら、周囲はミヤマキリシマのお花畑である。こんなト レッキングは、本当に珍しい。全行程15kmほどだが、標高差は200mぐらいであろうか・・・。読図の出来る人ならすぐ理解できるだろうが、起伏の少な い地形は楽だが迷いやすい。熟知していればこそのコースである。そして、それは今までに見たこともない経験した事もない「霧島の桃源郷」であった。ため息 しか出ない。これほど見事なミヤマキリシマには出会ったこともなかった。同行のじんさんも、この花に対するイメージが大きく変わったと漏らしていた。そん な花に囲まれて、久しぶりに山でビールを飲んだ。家でもひかえ気味のアルコールだが、「じんさん特性のハーフ&ハーフビール」は、なんとも心地よい気分に させてくれた。
 もう一つ、私は梅雨限定の滝がえぐった地層に感動した。地形図では起伏が少なく見えるが、確かに谷と尾根は発達の途中である。火山爆発による火山灰は、 多くの樹木を焼き尽くした。一気に降り積もった火山灰の中で、大木は「炭化木」となったのである。雨の伏流水は、堆積した火山灰を浸食しその歴史をあらわ にしていた。なんという地層の力強さであろう・・・。今未だ霧島の山は成長を続けているのだと感じた。地球の鼓動を聞いた気がした!深い、本当に深い霧島 の大自然を感じた。と、同時に案内してくれたF先輩、同行してくれた仲間への感謝も強く感じたのである。だから歩くんだ!と、形でそれを感じた1日であ る。
 

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7:30自宅発----9:20小林IC出口----10:10高千穂河原----10:20登山開始----12:50昼食----16:30高千穂河原着----17:20小林IC付近--------18:50自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠           木望峰さん
年齢 47           じんさん
ピーク合計 276            
 
 
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