水流渓人のページ「登山日記」No.220
 
2006/03/13
「青井岳」宮崎県
563.2m
   
  
林道より 山頂にて 山頂から高千穂峰
 

  
  西都の自宅から、宮崎市内を通り過ぎる。なんだか買い物に行くみたいで拍子抜けだが、清武町を過ぎると左にアンテナが乱立する鰐塚山が見えると胸もと きめくというものだ!田野町のバイパスから正面に見えているのが、たぶん青井岳だと思うけどぉ〜!と、助手席のママに言って見るが夢の中みたいで、眉間に しわを寄せ難しい顔でいる。青井岳は子供の頃から憧れのある地だ。キャンプやサイクリング、はたまたSLの撮影スポットでも有名で、少年の時に夢を描いた 地であった。
 ママは、娘達の弁当・朝食作り、そして駅送りで、朝が早い。地図を確認しながら私は運転するが、かつての青井岳大橋はその頃のままであった。右折。続い て2万5千分の一の地形図を見ながら走る。青井岳キャンプ場を右に見ながら飛松川を目指す。5分ほどで飛松川。手前を左折し、最後の人家を過ぎ川を越した T字路左でダート路が始まる。すぐ左に水源地がある。宮崎日日新聞社発行の「みやざき百山」では、この水源地が登山口となっているが、話には40分程度の 山と聞いていた。とりあえず林道を終点まで・・・と走らせると、ゲート横に4〜5台の駐車場と登山口の標識があった。
 昨日から寒波である。先週の初夏の陽気とは反対に、寒い風が吹きつけていた。三寒四温とは素晴らしい表現だと思う。そんな季節の移ろいが、山を愛する者 には嬉しくて仕方ない。身支度を整え、余計目に荷物を背負ってゲートを抜け林道を歩く。5分ほどで左折看板に出会い、登山道になる。腕時計の高度を確認し ても250m程度の標高差である。ママを先頭に、私はジョギングシューズで後に続く。足首の鍛錬になり、岩登りのアプローチや下山の訓練になる。ましてや 前日の雨で踏ん張りも必要となる。ママも休む事無く登山道から36分で山頂に着いた。時計を見ると11時18分。寒い。山頂から東西に木を切り倒してあ る。東の隙間から、宮崎平野や太平洋が狭くうかがえる。西の隙間から、高千穂峰と中岳・新燃岳あたりまで霧島の半分ぐらいがイライラするぐらいしか見えな い。寒波で、西からの風は冷たく、霜柱もできていた。とりあえず、風の当たらない日溜りをみつけ腰を下ろして熱いお茶を飲む。あまり腹も減ってないが、下 山して車で弁当というのも味気ないので、宮崎平野の一部を眺めつつ弁当を食べた。
 下山は一気に完了した。折角だから、青井岳鉄橋を見て帰ることにした。国民宿舎は素晴らしい建物に変わっていたが、鉄橋はあの頃のままの気がした。それ にしても、あの頃高い鉄橋だ!との思い出も、なんだか古ぼけてしまっている。良き時代を語る程の歳でもないのだが、「便利」という現代の代償に、私達は 「価値観」という大切な「宝物」を埋めて来たのかもしれない・・・と思った。
 

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自宅8:45----10:05青井岳大橋----10:20登山口----10:35登山開始----11:18山頂-----昼食----11:43下山開始----12:11登山口----宮交シティ----宮崎駅----帰宅18:30
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠          
年齢 47 46          
ピーク合計 272 103          
 
 
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