「家族登山」・・・1996年、長女7歳、次女4歳、長男3歳の頃から始めた。そして、翌1997年に、背負子に乗った次男も一緒に、家族6人の登山?
が始まった。常に全員・・・という記録ではないが、山の会の仲間と行く私だけの山行と違い、ママの山行には必ず私や子供たちが同行している。そういう意味
では、私の記録より「家族」としての記念すべき「ママの100座目」の山行である。実は、正月に『霧島神宮〜高千穂峰』を描きながら、全員分の簡易アイゼ
ンを準備していた。諸事情で、今回の「のけぼし」になったが、黄金色に輝く「フクジュソウ」や、「残雪」が私達を出迎えてくれた。重ねて、隣町のyone
さん一家も同行してくれる事になり、本当に楽しい充実した日となった。
村所を過ぎ、湯前町あたりで雲行きを案じ、当初予定していた「元井谷登山口」から「椎葉谷登山口」からの登山に変更した。最悪の場合、フクジュソウの群
落地まで近い事もあり、山頂を外せば短い距離であるからだ。しかし、歩き始める頃には青空も見え始めた。
登山口からは、しばらくなだらかな記念樹植林地を見ながら歩き、少しで「牛の鼻ぐり岩」を迎える。以前も、
ママと2人でこのコースを歩いたが、自前の腹を眺めると、今回もこの通れそうに無い「牛の鼻ぐり岩」に挑戦する気になれなかった。椎葉谷の涸れ沢をたどる
ように登る。時折出会う残雪に、子供たちは奇声を上げていた。谷の途中で、「仏石」と「山頂」への分岐に出くわす。案内板を見ながら、子供たちは私にどう
して「仏岩」に行くのか?と、聞いた。『そりゃ、フクジュソウの群落地が近いし、ひょっとしてそこまでしか歩かないかも知れないし・・・。』と言いかけて
止めた。沢づたいに山頂へのコースは行った事も無かったし、ママはここの山頂を踏んでいなかったし、皆、元気な楽しそうな顔をしていた。「よし、じゃこっ
ちへ行こう!」と決定した。
沢コースは、結構な急登だが、適度な休憩をとりながらいいペースで沢を詰めあがる。しばし「展望所」へ立ち寄り、今歩いてきた「椎葉谷」を見下ろす。そ
こから少しで元井谷方面からの道と出合う。山頂を少し勘違いしていた私は、皆に伝えた「山頂」が山頂でなく、尾根伝いに結構な距離があった。でも大した登
りはなく、残雪を踏みしめての嬉しい歩きであった。
山頂で記念写真を撮り、減った腹を満たす。下山は、子供たちは「雪合戦」をしながら大騒ぎである。快適な林床に抜かれた登山道は、本当に日々のストレス
をどこかに追いやってくれる。仏岩へたどり着く。目をこらすと、少しだが「フクジュソウ」が開いていた。しばらく散策してみたが、後1〜2週かなぁ〜って
感じだった。それでも、咲き始めに出会うことが出来だだけで有り難い気がした。
仏石からは、ゆっくり1時間で登山口である。帰路途中、西米良温泉「ゆたーと」に寄る。家族全員で歩けた事がなにより嬉しかった。とにかく、私達家族
は、そのペースで「山歩き」を続けれる事が出来るといいなぁ・・・と思う。てこてこと・・・。そして、淡々と・・・。
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