水流渓人のページ「登山日記」No.196
 
2005/07/27

「尾鈴山・袋谷」
家族沢登り第2弾
   
ゴルジュが迫る 兄弟交互に釣りながら・・・ 最後は藪こぎで締めくくる!
 

  
 「沢に行こうかァ〜!」と言っても、返事が重いのは、風邪を引いて鼻水が出ているからだ。かくいう私も、鼻水止めの薬(ダンリッチ)のせいで、鼻がカパ カパ痛くて頭はボーっとしていた。歩いていても自分の足と地面に、もう一皮あるみたいだ。ようやく、こうこうしてても時間は過ぎていくから・・・と焦り始 めてようやく道具の準備が完了した。
 あまり水に浸からなくても・・・正確には、滝の直登が困難だから「巻き」を多用しなくてはならない【袋谷】に決めた。しかし、3年ぶりの記憶は実に断片的で、どこも繋がらない感じだが、行けばなんとかなるかなぁ・・・と思った。
だから、不安の無い様に装備は一通り装着している方が良い。大人の多くない遡行は、やはりリスクは大きい。とにかく慎重に行動することを意識した。
 沢に下り立つと、そこは別世界でひんやりした空気に包まれている。子供の背丈ほどの落ち込みは乗り越すが、冒険は止める。ゴルジュも、以前登った側面 に、子供とママを確保するためのロープをセットした。次男はリーチが足りずに、引っ張り上げた。巻きの道も゛、実に不安定な所が多く、緊張の連続でもあっ た。しかし、滝を越すたび、渓相は、しばしやさしい流れを見せる。リュックに忍ばせたロッドにルアーをセットして、子供に教えながら歩く。なんと、次男が 21cmの幅広ヤマメを釜から光らせた。慎重に抜き上げ記念写真!長男もガンバルが、とうとうヒットしなかった。私が3匹ゲットし、夕食のおかずに一品を 追加できた。
 今回の「巻き」は、相当な急登ばかりで、ルーとファインディングも神経を使う。以前の記憶は、結構当てにならず、その都度、今の視野で考えて突破する。 下降に一箇所微妙な所があり、迷わずロープで確保して川に下りた。ゆっくりとしたスピードの遡行は、途中の景色を存分に楽しめる。渓の中でたくさんの蝶の 乱舞にも出くわした。精悍な顔の幅広ヤマメにも会えた。
 ある程度の時間が過ぎ、林道が左に現れてきた。(正確には、藪でまったく見えなくなっていた。)間違いなく、3年前には、ここから林道に登りあがった場 所だと思った。思ったら、とにかく藪を掻き分けるしかない。私の後に次男・長男・ママと続く、背丈の1.5倍以上もあるカヤと棘のあるノイバラを掻き分け た。30分、イタイイタイと掻き分けては道を作る。フッと正面が明るくなったら、林道に飛び出した。私の後から続く次男・長男・ママが、藪から飛び出す都 度シャッターを切った。皆、いい顔をして、靴もスボンも泥だらけになり、上半身には枯れ草が張り付いていた。
 帰宅して、疲れた体を湯に漬けると、ヒリヒリとした。また、印象深い家族沢登りが出来たと思った。
 

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自宅9:30----.橋の駐車位置10:20----準備----入渓11:10----昼食13:30----遡行終了16:00----林道へ16:40----駐車位置17:30--------帰宅18:30
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠       
年齢 46 45     11 9   
ピーク合計 249 96     83 66  
 
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