●1P・III+・25m・スラブ(左方カンテノーマルのライン)
ルート図を見ると私の出番・・・!細いバンドを右上につなぎながら登る。左方カンテノーマルの平行ピンでビレーしたため、2Pを間違う。5mほど右にトラバースして立木からスタートが正解!
●2P・50m 5.10b(ラストフロンティアルート)
『階段状から傾斜の強い小フェイス、短い凹角からスラブ壁を直上し、小カンテからスラブ帯の末端へ』と、
いただいたルート図に書かれている。厳しい登りが50m続く。アブミの世話にばかりなっているが、意識としては出来る限り使用せずになんとかしたい・・・
と思っている。でもメインを引っ張ったり、テンションをかけるのは「辛い」。以前は怖くてそうしたのだが、今は辛い気がする。以降の私のクライミングへ続
かない気がするからだ。今は、上に抜ける事に重きを置いていい訳にしたい。
●3P・35m 5.10b-(ラストフロンティアルート)
『スラブ帯の左寄りを登り、短いレイバックから、短いが傾斜の強いスラブを直上して草付バンドを左上する』うまくレイバック体勢をとれたが、ほんの少しで終わり、きついスラブが待っていた。草付きへたどり着きセルフを取ると、しばし休憩。行動食を口にする。
●4P・25m 5.10b+(ラストフロンティアルート)
『短いフェースから左にでて、短いが傾斜の強いスラブ壁を直上する』念入りなピンを3本支点に取れるので、出だし安心。・・・と思いきや、フェースの傾斜が怖くて、またアブミのフィフィをピンにかける。その後のスラブのピン位置は絶妙。唸ってしまうが、特筆は止めておく。
●5P・35m・5.10c(比叡の果てルート)
見た目、傾斜が緩そうに見えるが、取り付くと凄いぞ!なんとも取りにくい位置にピンがあり、リードは思い切りとフリクションに耐えたままでのクリップが
必要となる。その後、珍しいマントル返しがあるが、私はピンちに立ったのでスッと抜けてしまう(^o^;)登攀終了。
またしても、比叡III峰の初見ルートに足跡を残せた「水曜登攀隊」である。私自身にそんな実力はないのだが、フォローで上へは行けている。この「上
へ」が、私のクライミングを支えている様な気がする。それが何なのかは判らず3年が過ぎた。でも、その理由を見つけなくてもいいと思っている。なぜなら、
この上ない充実感に浸れる空間だからだ。
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