水流渓人のページ「登山日記」No.172
 
2004/10/11

「霧島縦走」

韓国岳〜獅子戸岳〜新燃岳〜中岳
韓国岳山頂より キリシマヒゴタイ 中岳山頂より
 

 
 4月後半以来、何度か試みた家族登山も、都合や天候で中止ばかりしていた。夏休みも、どうしても「登山」でなくても家族で何か出来ればそれでいいと思っ ていた。重ねて、ママの体調も思わしくないままだったが、「体育の日」を前にして、7年前の家族登山を始めた頃、まだ長男が3歳で歩いた霧島縦走を思い出 していた。とにかく、ママの体調次第で、「池めぐり」でも、「韓国岳」往復でも、はたまたお弁当だけでも良かったのだか、大自然に身を置くことで何か転換 できるのでは・・・との期待も強かった。
 案外スムーズに子供達の参加も決まった。家族全員で続ける「何か・・・。」それが登山であるだけだ。強制?そう外から見たら見えるのだろうか?家族全員 が登山する我家がめずらしいのか、よくそう言われる。子供達も大きくなるに従い、それなりの都合も出てくる。まして、周囲に家族と登山するなどという友達 がいるはずも無い。でも、かみ合わないズレも、少し強行することで、8年続く家族登山をすることで修正されるのである。たくさんの言いたい事を言い聞き、 成長を感じ、最終的には楽しい時間と充実した達成感を味わえるのである。姉達が使った登山靴やリュックを弟達が使い、ママの服や靴を娘達が使うようになっ てきた。やもすれば、少しの変化も感じずに過ぎる日常も、この自然の中に身を置くことで、たくさんの再確認をすることができる。
 「お父さん、ほら!リンドウ。」
 次女が見つけて教えてくれる。
 家族6人での縦走、それは次男だけがまだ参加していなかったから霧島に決めた。常に先頭を歩けるだけの体力は出来上がっていた。
 韓国岳の山頂で、ままの意志は高千穂河原へ向いていた。本当に4座達成出来る・・・!、その喜びはたとえようもない家族の財産となり、皆の記憶に蓄積さ れていくのである。子供達より3倍以上遅い下山速度のママである。でも、私の視界には、常に家族皆の姿が入っていた。
 日々の生活の中では、「欲」に支配される。「勉強しなさい!」「早くしなさい!」「ちゃんとしなさい!」「がんばりなさい!」親として、どこまで子供達 へ立ち入れるのだろう・・・。本当は、こうして笑顔で自然の中を歩き、おいしく弁当を食べれる事だけでいいのではないか?私には、本当は4人の子供がいる というその実感だけでいい・・・はずである。
  

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自 宅5:30----えびの高原着7:10----韓国岳登山口7:45----5合目8:40----韓国岳山頂9:23----獅子戸岳11:20-- --新燃岳山頂12:30----昼食----出発13:23----中岳山頂13:58----パパ・次男高千穂河原14:38----次女・長男高千 穂河原14:50-----ママ・長女高千穂河原15:10----夢見が丘----自宅着18:30 
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠  
年齢 45 44 14 12 10 8  
ピーク合計 225 89 67 75 78 62  
 
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