1P/50m/5.3(春はあけぼの)
雌鉾スラブの一番手前、美しいトラバースルートと同じ取り付きから、グゥーンと右の松の木めがけ右上する。そこかしこの草付きに、可憐なささゆりのピン
クが見えている。雲行き怪しい空を眺め、急ぎクライミングを開始する。緩い傾斜だが、手をつかないと怖い。クロス足でテラスへたどる。川キョンリード
2P/45m/5.5(春はあけぼの)
ここからはすっきりしたスラブを直上する。顕著なホールドは少ないが、確実に効くフリクションを信じて思い切り登る。高度感が出て広いスラブを独占した気分になる。水流リード
3P/50m/5.5(春はあけぼの)
真上の松の木テラスへ登り上がり、美しいトラバースルートと合流する。フォローなので出来る限り微妙な所を選びながら登ってみる。傾斜が緩いのであろう・・・ぴったり張り付くシューズの底が嬉しい。川キョンリード
4P35m/IV-(美しいトラバース)
中央バンドへむけて右上していく。水流リード
5P/35m/IV+(美しいトラバース)
トラバースの開始。考えると足の運びがおかしくなるので、スタスタ行くに限る。川キョンリード
6P/35m/V-美しいトラバース)
トラバースの核心となるピッチ。段違いを乗り越してから、少しクライムダウンしてバンドに移るところがいやらしいが、落ち着いてよく見るとスタンスがある。初めてリードしたが、思ったより安定した登りが出来て満足。水流リード
7P
なんともないバンドの移動。大滝めがけズズズイーット右移動をする。川キョンリード
8P/30m/V(大滝左ルート)
ここで、2年前にテンション。恐ろしくきつく見えた傾斜がそんなにきつく思えない・・・、何もないと思ったホールド・スタンスが結構アリと見える。結晶
粒を拾うクライミングだが、短時間でビレー位置を捕らえた。「登ってこい!」のかけ声も、満足感で一杯である。雨がぱらつく。水流リード・・・クックッ
クッ
9P/45m/V+(大滝左ルート)
出だしが微妙なスラブから始まるが、ルートを外さなければ問題ない。多少、傾斜がきついので怖くなるが、思い切り良くスタンスを取っていく。クラックまで登るとガッチリとホールドが決まり、少しで登攀終了となる。川キョン待望の初リード成功!
ロープさばきに問題が残ったが、気を抜かずに坊主の基部を移動し懸垂下降地点へ至る。半マストノットでの下降に挑戦してみた。前回の満開アケボノツツジに
続き、今回はささゆり満開である。長いフィックスロープをたどり、登山道から車に着いた頃から雨が降り始めた。片づけて車を走らせるまでカッパもつけずに
済んだ。 |