駐車場からすぐの取り付きで、第一スラブが始まる。じんさんの「今月中にもう一度岩に登っておきたい・・・。」というメールに、なにかしらクライミングに対しての疑問なのかな?と思いつつ、少し早めに到着した。
黙々と登る。スタスタついて来る。クライミングでの集中は、下山まで欠かしてはならない。もう少しきびしいアドバイスが必要かな??とも思う。今後、もっと登りたいなら、本格的に技術とレスキューと、集中力を覚えなくてはならないと思う。私が教えれるのは、慎重さと確実さぐらいだと思う。まだまだ、セルフビレイの意識と確実性や、フォローとしてのロープ操作がスムーズではない。それでも私が彼女のビレイで登れるのは、何度も山をともにしているからであり、何度か登っているルートであるからだ。ノーマルカンテの中間から、ビレイしている彼女を見下ろすと、下を向いている。視界にある間は、リードの動きを見るべきだと教えてあげればよかった。スーパーV+の核心を抜け振り向くと、手が腰にある。おいおい、ロープを握っていくれよ!と思うが、その場で大声を上げないのは、私に真剣さが足りないからだろうか・・・。案の定、欠いた注意力のまま最終ピッチを向かえ、岩を剥がして1.5mスリップした。バランスが崩れていたらどうなったのか・・・。たくさんの「もし」を考えると、もっと自分自身のレベルを上げないと、人を誘って返って迷惑をかけてしまうかもしれないと反省している。
不安なく登れた・・・と、彼女が話していた。少し楽しく感じたとも言ってくれた。有難く受け入れたい気もするが、彼女自身も、私の下手と不安を見抜けるほど成長して欲しいと願う!信頼だけで私についてきたのであれば、「もし」・・・が起こり、すべてリーダーである私が責任をとりきれるだろうか?
やはり、たくさんの「疑問」「もし」が、頭から放れない今である。もっと強くならなくては・・・と思う今日でもある。
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